【FX】2023年6月第3週、相場分析&トレード戦略!インフレ高止まりのポンド買いで勝負!今週の主役は欧州通貨!

トレーダーのみなさん、こんにちは!

先週は米CPI、アメリカ(FOMC)・ユーロ・日本の政策金利と大忙しの1週間となりました。
ボラティリティーもかなり激しく、特に我が国の円は恐ろしいほど売られてしまっています。
「さすがに・・・」「そろそろ・・・」と円を買ったトレーダーは先週だけで見たらほぼ全員喰らったと思います。

ちなみに僕はクロス円に関しては何も出来ておらず、機会損失を喰らっています。(笑)
まぁ、機会損失ならば事実失っていないので問題はないのですが・・・。
ただ、チャートを見れば見るほど、色々勉強になった1週間でした。

さて、今週はイギリスのCPIに政策金利、スイスの政策金利、日本のCPI、そしてパウエルFRB議長の議会証言を控えております。
さらに欧州のPMIラッシュもありますから、ヨーロッパ通貨が主役ですね。

それでは、今週も頑張っていきましょう!

初めましての方はぜひこちらもご覧ください!☺︎
みなさんのおかげで大好評!1500人以上の方に読んでいただけました!!!

目次

先週の相場分析

先週の通貨強弱

*上記画像はFX-labo様より引用。公認スポンサーになりました!☺︎
読者のみなさんも、通貨強弱のチェックはぜひ、FX-laboさんで!

先週の相場観

先週の主役は先ほども書いた通り円でしょう。
金曜日の日銀政策金利では、前回13:00発表で世界中を待たせた日銀が、11:00頃というそれはそれでびっくりするタイミングで発表されました。
ただ、内容は相変わらず現状維持であり、躊躇なく・粘り強く金融緩和するというもので、ただでさえ行きすぎた円安に拍車をかける形に。

ポンド円は180円台を軽々とこなし、7年半ぶりの高値へ。
ユーロ円はリーマンショックの2008年9月以来(14年以上前)の154円台へ。

凄まじいですね。
押し目という押し目を先週はつけておらず、クロス円ショーターは全く逃げ場がなく追い詰められたと思います。
しかも週が引けてチャートを確認してみると、ほとんど髭を残さず引けています。

ドル円は141.85円付近で引けました。
先週はFOMCがあり、大方予想通り25bpの利上げが行われました。
また、パウエルFRB議長から「利下げは2年ほど先の話」という具体的な数字が出されたことからドル高は進行したものの、息は続かず。
ドル円は円が最弱すぎたことから上昇の形となりました。

また、先週はECB政策金利もあり、こちらも予想通り25bpの利上げ。
また、ラガルドECB総裁より「7月に利上げの公算が極めて大きい」という言質をとったことからユーロ高が進行。
先週は強気な相場となりました。

そして円売り・ドル売り・株高・米国債利回り低下・VIX指数低下というリスクオン5点セットが揃ったことからオセアニア通貨は週を通して強気。
とはいえ、NZに関しては1-3月期GDPが前期比-0.1%となり、2期連続マイナスになったことからテクニカルリセッション(景気後退)となっており、正直来週以降も強気姿勢が続くかは微妙な気がしています。

カナダドルは先週はさえない展開が続いたものの、利上げを再開していますし、原油も底堅いことから、少なくとも弱気に推移することはないのかな?と考えております。

スイスフランもカナダ同様冴えない展開となりましたが、今週は政策金利があり、こちらは非常に注目です。

さて、ざっと振り返ってみましたが、やはり相場の主役は円となっており、結局「来週も円売りが続くのか?」がメインテーマとなりそう。
最近はそこまで世界的にリスクオフに傾くようなこともなく(プーチン大統領は「核を使う必要がない」と発言)、安全通貨である円がただただ売られているという印象。
円が強烈に買い戻されるためには、何かしらリスクオフ要因がないと無理でしょうね。

日経平均株価もダウ・ナスダック・S&Pの米株3指数も堅調。
正直、この相場に逆張ることはよほどの理由がない限り、できない相場であると感じます。

さあ、来週もリスクオンが続くのかどうか、超注目です。

ぷいらいおん

クロス円の逆張りは有名配信者が多く、同様に捕まって辛い思いをした方は多いでしょうね・・・。

ごま先生

逆に言えば、クロス円を買っている人は楽しくて仕方ないでしょうね。

今週の相場分析

今週の重要経済指標

☆月曜日(6月19日)

大きな指標はなし。

※アメリカは祝日(奴隷解放記念日)のため休場

☆火曜日(6月20日)

・10:30〜RBA議事録公表(6.6開催分)

・21:30〜住宅着工件数

☆水曜日(6月21日)

・8:50〜日銀議事録要旨公表(4.27-28開催分)

・15:00〜消費者物価指数(イギリス)【予想値:8.5%、前回値:8.7%】

・21:30〜小売売上高(カナダ)

・23:00〜パウエルFRB議長の議会証言(半期に一度の議会証言(上院))

☆木曜日(6月22日)

・16:30〜SNB政策金利&声明発表【予想値:25bp利上げ、前回値:50bp利上げ】

・20:00〜BOE政策金利&声明発表【予想値:25bp利上げ、前回値:25bp利上げ】

・21:30〜新規失業保険申請件数

・23:00〜中古住宅販売件数、景気先行指数パウエルFRB議長の議会証言(半期に一度の議会証言(下院))

☆金曜日(6月23日)

※中国が祝日で休場

・8:30〜全国消費者物価指数(日本)
*総合指数【予想値:3.3%、前回値:3.5%】

*生鮮食品除くコア部分【予想値:3.0%、前回値:3.4%】

・16:30〜製造業・サービス業PMI(ドイツ)

・17:00〜製造業・サービス業PMI(欧州)

・17:30〜製造業・サービス業PMI(イギリス)

・22:45〜製造業・サービス業PMI(アメリカ)【予想値:48.6、前回値:48.5】

今週のトレード戦略

米ドルは基本的に買いスタンス

先週は円の弱さが極めて目立ってしまったのと、リスクオン情勢であったことから米ドルに関してはあまり強い地合いではありませんでしたが、決して弱い訳ではないと思います。

今週のFOMCにおいて、来月の政策金利が最大の着眼点であることが分かっていますが、「現時点では」わざわざ売る必要はないかと思います。

米国債10年利回り(8時間足)

こちらは米国債10年利回りの8時間足
現状は三角保合いorレンジの判定とします。

3.892%を上抜けしてもさらに4.10%がレジスタンスとして作用してくる可能性があるため、上値は重い。
逆にすぐ下の3.60%、さらにもう一段下の3.32%もサポートとしてしっかり効いており、下値も固い。

正直なんとも言えないように感じます。
先週のドル円の上昇はあくまで「円が弱かったから」上がっただけですね。
かといって売りたいか?と聞かれると、中長期のトレンドを意識するならば、そうではないと思います。
つまり、上に抜けるのを待っている状態ですね。

ドルインデックス(日足)

こちらはドルインデックスの日足
こちらも非常に何とも言い難い形をしています。

米国債10年利回り同様、上も下もガチガチ。
結局、決着はまだ先の話ということになるのでしょうか。
もはや今年決着つくのかすら分かりません。

USD/JPY(日足)

こちらはドル円日足

正直、形が難解でして、あらゆる可能性を考えた結果、線を引き直しました。
とにかく言えることは、137.500付近のサポートは現状健在ということでしょうか。
ロング目線に拠るならば、このサポートは絶対に割りたくないはず。

現在は2022年の11月に作った戻り高値でストップさせられていますが、この辺は簡単にこなすように感じます。

となると、どこまで上値を見るかという話になるわけですが、どうも分析しづらいのです。
実際、米国債10年利回りもドルインデックスも方向感にかけているわけで、何度も書いていますが、ドル円の上昇はあくまで「円が弱いから」ですので、ぱっとしないのは必然かと。

今週はアメリカの大きな指標がないことから、方向感がない中、ジワジワ上げていくと予想します。

ぷいらいおん

うーん、ドル円はひとまず上に見えますが、少なくともこの位置から新規で買う気にはなりませんね。

ごま先生

137.500をサポートと見るならばさすがに高い位置。これからは買い場探しとなりそうです。

今週の主役はポンド!?

今週はイギリスのCPI、さらに政策金利もあり、おそらくボラティリティーがあるのはイギリスポンドではないかと予想します。

実際、驚異的な数字を毎回叩き出しているポンド。
今月も同様に、高い物価指数が出ると予想します。

ポンドを買うならば相手はオセアニアです。
毎度のことですが。

GBP/AUD(日足)

こちらはポンドオージー(日足)

ポンドの難しいところは昨年9月の超大型下髭です。
何が難しいというと、ブローカーによって安値が微妙に違うんですよね。
なにせ、凄まじい売りでしたから、レートが異なっても仕方ありません。

あくまで参考程度に上昇チャネルを引くと、現在はかなり香ばしい位置にいます。
もしこのまま下値を固めて上昇に転換できるならば、しっかりと追いかけたい。

ブログ執筆時点では、残念ながら戻り高値(1.875付近)で跳ね返されてしまっています。
まぁ、今日はアメリカ休場ですから、仕方ないですね。
何とか上に抜けてほしいと願いながら待つとします。

GBP/NZD(日足)

こちらはポンドニュージー(日足)

こちらも順調に上げていますが、どうでしょうか。
現在地はやや高い位置にあるようにも感じますが、年単位で見た高値を現在上に抜け、さらに上を目指すようにも感じる形をしています。

NZは先週、テクニカルリセッションとなったことが分かっていますし、政策金利もいよいよ据え置きとなってきますから、売り一択でいいと思います。
ただ、タイミングはしっかりと慎重に掴みたいですね。

ということで、今週はポンド買いの戦略を持って立ち回りたい。
少なくとも、万が一政策金利でネガティブな結果が出れば、当然撤退となりますが、個人的には政策金利前にはどこかで仕込みたいという思いです。
ややギャンブル気味になりますから、慎重に行きたい方は結果が出てからでも良いと思います。

それでは、今週の分析は以上です!

今週も頑張っていきましょう〜!

ぷいらいおん

先生、今日は朝から機嫌が悪かったですがどうしたんですか?

ごま先生

先週から持ち越していたポンドニュージーのロングが、朝のスプレッドで狩られてしまったのです・・・。

ぷいらいおん

すぐ入り直せばよかったじゃないですか。

ごま先生

建値より100pipsくらい上で君は買い直せるか?

ぷいらいおん

すみませんでした。

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この記事を書いた人

本業は中高社会科教員の兼業FXトレーダー。某投資会社と契約し、現在プロップトレーダーとして真摯に相場と向き合っています。本業のスキルを活かし、教員らしく、分かりやすいように経済指標や世界情勢をお伝えします。愛称は「ごま先生」。「損益より値幅」がモットーです( ¯꒳ ¯ )ᐝ

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