トレーダーのみなさん、こんにちは!
先週は主に欧州が主役の相場でした。
イギリスの消費者物価指数、政策金利、欧州PMIなど・・・。
パウエルFRB議長発言も注目されましたが、そこまで大きな変動はなく。
結局は売られまくっている円に注目が集まってしまった週となりましたね。
さて、今週は月末週なので、そこまで大きな指標は・・・
おっと、水曜日にECBフォーラムがありました。
なんと、パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、ベイリーBOE総裁、植田日銀総裁が一斉に話すスーパービッグイベントがありますね(笑)
昨年は黒田総裁が欠席したことでドル円が上昇した場面もありましたが、今年はどうでしょうか。
あとは金曜日にアメリカのPCEデフレータもあります。
三大物価指数のうちの一つですから、要注目ですね。
それでは、今週も頑張っていきましょう!
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先週の相場分析
先週の通貨強弱
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先週の相場観
先週はその前の週の印象も相まって、クロス円が相変わらず注目の的でしたが、意外と弱かったのはオセアニアでした。
先週の記事はこちらでしたが、目線としては割と良かったです。
ただ、残念ながら、ポンドはイマイチ振るわず。
個人的に、ポンド買い&オセアニア売りは試しましたが、結果を出せませんでした。
タイミングが悪かったですね。
というのも、本来はポンドは買われても何ら不思議ではなかったのです。
先週は英CPIが発表されましたが、前月比予想8.4%に対して、結果は8.7%。
コア部分に関しても予想6.7%に対して7.1%。
この結果だけを見れば余裕でポンド買いなのですが、最終的には一瞬買われたものの、倍以上のスピードで売られてしまいました。
また、政策金利に関しても、予想が25bp利上げなのに対し結果はまさかの50bp利上げのサプライズ。
当然のようにポンドが買われるかと思えば、むしろ売りが強く・・・。
さすがに損切りを余儀なくされてしまいました。
そのままストレートに素直に、買われてくれれば何ら難しい相場ではなかったのですが・・・。
理由としては、いくつか考えられますが、恐らく物価上昇&金利上昇でイギリスには景気後退懸念が強まってしまったようです。
これはただの僕の記憶の中の話なのですが、イギリス政策金利って毎回結果的に売られている気がするんですよね。
あくまで記憶ですが(笑)
さて、週を通して弱かったオーストラリアですが、きっかけは火曜日のRBA議事録要旨の発表のタイミングでした。
その要旨の中では、「6月の利上げ/利上げ停止の議論は微妙なバランスだった」「6月の利上げはインフレ率が目標に戻るとの信頼を高める」等、ややハト派な文言が散見され、結局強まることもなく週が引けました。
米株3指数のうち、ダウ・S&Pが弱気だったことも、豪ドル売りにつながったのかもしれません。
また、先週はスイス政策金利もありましたが、こちらは何事もなく予想通り25bpの利上げ。
先週はやや強い地合いとなりましたが、印象に残るほどではありませんでした。
先週意外にも強かったのは米ドルとカナダドル。
相変わらずカナダドルはとっつきづらく、何でこんなに強いのか判断しかねますね。
同じ資源国通貨であるオセアニアはかなり弱気に推移しましたし、頼りの原油も先週は陰線をつけるほど弱い展開でしたから、強くなる理由はないのですが・・・。
ユーロは金曜日にPMIで大コケ。
かなり強い勢いで売られていましたので、ユーロの強気姿勢を崩したか?と思いましたが、結局ほぼ全戻し。
ユーロは最近強いですね。
という感じでしょうか。
金曜日にはまたも円が弱気になり、クロス円は底堅い展開に。
ポンド円に至っては6週間連続で陽線となりました。
一応触れておくと、この土日にロシア情勢が動きましたね。
ロシア国防省と昔から確執のある、民間軍事会社ワグネルがロシア南部ロストフ州を占拠、首都モスクワへと部隊を進めているというニュースが飛び込んできました。
結局、ワグネルは途中で折り返し、全面衝突は避けられたものの、かなり物騒な話でしたね。
どちらにせよ、今回の一件で2点、明らかになったことがありました。
・ロシアの治安部隊はお粗末
・プーチン政権が国内の脅威に対して迅速に対応できない
ということ。
プーチンからしてみれば赤っ恥です。余計なことすんな、と言わんばかり。(笑)
ワグネルのリーダー、プリゴジンは噂によると現在身元不明だとか・・・。
どこにいるか分からないように「あえて」隠していると祈りましょう・・・
今週の相場分析
今週の重要経済指標
☆月曜日(6月26日)
・8:50~日銀主な意見公表(6.15、16開催分)
・17:50~ジョーダンSNB総裁発言
・26:00~2年債入札
・26:30~ラガルドECB総裁発言
☆火曜日(6月27日)
・17:00~ラガルドECB総裁発言
・21:30~消費者物価指数(カナダ)、耐久財受注(アメリカ)
・22:00~S&P/ケース・シラー住宅価格指数
・23:00~消費者信頼感指数、新築住宅販売件数
・5年債入札
☆水曜日(6月28日)
・10:30~消費者物価指数(オーストラリア)【予想値:6.0%、前回値:6.8%】
・22:30~ECBフォーラム
→パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、ベイリーBOE総裁、植田日銀総裁発言
・24:00~ラガルドECB総裁発言
・26:00~7年債入札
☆木曜日(6月29日)
・10:00~小売売上高(オーストラリア)
・15:30~パウエルFRB議長発言
・21:00~消費者物価指数(ドイツ)
・21:30~新規失業保険申請件数、第1四半期GDP(確報値)、個人消費(確報値)
・23:00~中古住宅販売保留
☆金曜日(6月30日)
・8:30~東京消費者物価指数
・15:00~第1四半期GDP(確報値、イギリス)
・18:00~消費者物価指数(欧州)【予想値:5.6%、前回値:6.1%】
・21:30~GDP(カナダ)、PCEデフレーター【予想値:3.8%、前回値:4.4%】
・23:00~ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)
今週のトレード戦略
ドルは買い目線、でもトレンドがない。
最近はクロス円の上昇の凄まじさに注目が集まっていますが、相場には必ず波というものがあり、いつかは止まります。
それは何かリスクオフ的なものが運悪く発生してしまうかもしれないし(ロシアのワグネルのように)、神田財務官の為替介入かもしれないし、何が原因で止まるかは分かりません。
ただ、トレンドというものには休みにあたる「レンジ」、はたまた「転換」が訪れる時が来ます。
クロス円の上昇を上手く取れれば話は早いのですが、わざわざここから新規ポジションを取る必要はないかと思います。
さて、ドル円日足です。
ご存じの通り、現在底堅く上昇中ですが、もはや上値は148~150円まで余地があるように見えてきました。
今まで散々、短期の上昇チャネルを引いてきましたが、もはや諦めます。
逆に言えば、何かが起きて137円ミドルまで急激に落ちることがあろうものなら、喜んで買いで立ち向かいたいと思うほど、重要なサポートラインがあります。
さすがに夢物語すぎますね。
つまり、ポジションがない人は、ドル円はやることないです。
ただ、以前も書きましたが、日銀並びに財務省はドル円のレートのみを見ています。
クロス円のレートはほとんど見ていないと思います。
実際、ドル円が上がっているのを横目に、今朝、神田財務官から
「為替相場は安定的に推移するのが望ましい、足元は急速で一方的と見られる。行き過ぎた動きには適切に対応したい」
との発言がありました。
去年を参考にすると、145~150円台はさすがに為替介入警戒ゾーンです。
とはいえ、見えない介入に怯えていても仕方がないので、黙って137円ミドルまで待つか、短期で軽く取るかといった相場ではあります。
僕はなるべくスイングで勝負したいので、ドル円は見ておくだけにします。
現在あまり当てにならない位置にいるドルインデックスの日足です。
ご覧の通り、レンジのど真ん中ですので、はっきりしません。
上値は抑えられていまして、重そうにも見えますが、案外下も堅い。
どっちか抜けるまでは見るに値しないかもしれませんね。
そしてこちらは米国債10年利回りの日足。
やはりドルインデックス同様、はっきりとしないのが分かるかと思います。
いかにドル円の上昇が「円の弱さ」に支えられているかが分かります。
つまり、ドルがそこまで強いわけでもない中で、ドル円が上昇しているということになります。
というのも、アメリカのターミナルレート(利上げ最終地点)もだいたい目処がついたところですし、正直ドルに関してはガンガン上値を追っていくような雰囲気ではないんですよね。
まさに材料不足。
今週に関しては、いや、ドルインデックスや10年国債においてトレンドが発生するまでは、ドルストレートはあんまり触らないようにしようと思います。
ただ、間違えてはいけないのは、あくまで長期目線で言うとドルは「買い」であるということ。
せめて買い場探しといった感じでしょうか。
ドルは買いたいけど、どうも買いづらい。これが今の相場ですね。
その通り。変に手を出して期待するより、他の通貨を見た方が堅実です。
やはりこのポンド買いオセアニア売りが安定では?
やはり行き着く先はこの通貨ペア。ポンドニュージー。
メインシナリオとしては一つ目の矢印になりますが、とにかくオレンジの角度の上昇にうまく乗せていきたい。
というのも、昨年作った大きな下髭はブローカーによって若干の差があり、あまり信用していません。
目先のサポートは2.05300付近。
できればここを下に割らずにうまく上げてほしい。
ここを割ってもまだ買い場探しとなりますが、短期下×中長期上の相場となり、やや厄介です。
ポンドは先週、景気後退懸念から売られてしまったものの、CPI堅調&政策金利未だ上げ余地ありの通貨。
一方でNZドルは政策金利引き上げ余地なしのテクニカルリセッション(GDP二期連続マイナス)であり、正味買う必要のない通貨。
ファンダメンタルズの面からもこの通貨をしつこく推し続けたい。
そしてこちらはポンドオージー。
先ほどのポンキウに比べて、やや高い位置な雰囲気を醸し出しています。
というのも、目先のレジスタンスが近すぎるんですよね。1.9178付近。
さらに、その上には長期レベルの下降チャネルが控えており、「うーん」という印象。
1.86付近で買えていれば問題ないわけですが、今からだと手を出しづらいですよね。
ただ、オーストラリアもNZのようにテクニカルリセッションとは言わないものの、CPIが強いわけでもなく、政策金利の上げ余地もかなり微妙です(先週の議事録で明らかになりました)。
このファンダメンタルズの面からも、やはり上目線はキープでいきたい。
ただ、本命はポンキウでいきます。
今週は以上!
やや手を出しづらい相場な感じがぷんぷんしますので、月末でもありますから無理せずいきたいと思います!
それでは、今週も頑張っていきましょう!
正直、材料不足といった感じでしょうか・・・。
土日のワグネル騒動でここまで騒いだわけですから、そんな気がしますね。神田財務官の発言にも、かなり敏感に反応している気がします。