【FX】2023年7月第2週、相場分析&トレード戦略!アメリカのインフレ鈍化でドル売り?ドル円の下値目処は137円台後半と見た。

トレーダーのみなさん、こんにちは!

先週は毎月恒例の米指標ラッシュでした。
ISMにADP、そして雇用統計と、ドルが買われたり売られたり。忙しい週でしたね。
ただ、ドルに関してはどうも上値が重いというか、強い買いが入らないというか。
実際、週足で見るとドルストレートは底堅く、ドル円は下髭なしの陰線となりました。
後述しますが、ドルが買われる条件はだいぶ揃ったはずだったのですが、もしかしたら調整の時期が来るのかもしれませんね。

さて、今週のメイン指標は
NZ・カナダ政策金利米消費者・生産者物価指数となります。
NZもカナダも前回はサプライズ気味の利上げをしており、今回は更に利上げが行われるか注目。
米物価指数はようやく落ち着いた動きを見せるようになりましたが、今後の米金利を占う重要な指標です。

それでは、今週も頑張っていきましょう!

初めましての方はぜひこちらもご覧ください!☺︎
みなさんのおかげで大好評!1600人以上の方に読んでいただけました!!!

目次

先週の相場分析

先週の通貨強弱

*上記画像はFX-labo様より引用。公認スポンサーになりました!☺︎
読者のみなさんも、通貨強弱のチェックはぜひ、FX-laboさんで!

先週の相場概観

さて、先週のメイン通貨はもちろん米ドルでした。
指標があれだけあれば当然ですね。
ただ、通貨強弱を眺めているとあんまり強弱がつかなかったというか、むしろ先々週の強さとは裏腹に先週はやや弱い印象となりました。

米国債10年利回りは遂に大台の4.0%を超えたにも関わらず、この弱さは一体・・・?と少し個人的には不思議な相場となっています。
ドル円の上値の重さが影響しているとも言い難いんですよね。
というのも、みなさんご存知の通り、今回の円安は(もはや去年もですが)、円の弱さと日米の金利差が拡大している影響のもの。
つまりドル単体が強いから上昇にあるのではない、ということです。
だからドル円の上値が重いからドルが弱くなるというのは、また話が違うと思うんですよね。

と、どうも不思議な感情を抱きながら、先週のアメリカ指標をおさらいしておきましょう。

☆ISM製造業景況指数(月曜日)
予想:47.2→結果:46.0(前回:46.9)

☆ADP全米雇用報告(木曜日)
予想:22.8万人→結果:49.7万人(前回:27.8万人)

☆ISM非製造業景況指数(木曜日)
予想:51.3→結果:53.9(前回:50.3)

☆雇用統計(金曜日)
*非農業部門雇用者数
予想:22.5万人→結果:20.9万人(前回:33.9万人)
*失業率
予想:3.6%→結果:3.6%(前回:3.7%)

どの指標にも強弱がついており、結局答えとしては「ドル売り」となったようです。
特に雇用統計発表後の値動きは激しく、ドル売り→ドル買い→ドル売り(引け)という展開。
掲載はしていませんが、平均時給が数字的に良好で、ドル買いが入ったようです。

それにしても、本当にADPは当てにならないというか、何なんでしょうね。
若干の誤差とかならば気にしないのですが、正負の符号が違うと何の意味があるのだろうと思います。
ただ、当てにならないと分かっていながらも、相場は割と動くのが面白いですよね。
とにかくみんな、ADPは一つのイベントだと思っているようです。(笑)

さて、続いて先週の米指標とは別に注目指標だったのが豪中銀政策金利でした。
こちらに関しては前回サプライズ利上げをしたのに対し、予想通り据え置き。
声明としてもややハト寄りとなっており、豪ドルは弱い展開に。

ちなみに、NZが強かったのも正直不思議です。
豪ドルとNZドルは基本的には同じような値動きをしますが、経験則的に、どちらかの政策金利があると双方の金利差が意識されて真逆の通貨強弱を示すことがあります。
それが先週だったのかと。
そして今週はNZ政策金利があります。
こちらも、市場予想は据え置きですので、通貨強弱は同じような展開になるような気がします。

あと目立つ強弱を示したのはカナダドルですが、こちらも全くもって謎です。
なんでこんなに弱かったのでしょうか。
金曜日にカナダの雇用統計もアメリカと同時に発表されていますが数字的には良好。
原油の価格推移も底堅く、カナダドル売りが想起しづらいはずなのですが・・・。

と、いうことで先週は個人的に不思議な相場でした。
当然、相場は僕が想定している以上に複雑な要素で動いているわけですから、全部が全部理解できるわけないのですが・・・。

先週の振り返りは以上です。
それでは引き続き、今週の相場の展望を見ていきましょう!

ぷいらいおん

相場にはやはり「〜なはず」「〜であるべき」は通用しませんね〜

ごま先生

全くその通りです。やはり相場が正しいので。

今週の相場分析

今週の重要経済指標

☆月曜日(7月10日)

・10:30〜消費者・生産者物価指数(中国)

・28:00〜ベイリーBOE総裁発言

☆火曜日(7月11日)

・15:00〜雇用統計(イギリス)
*失業率【予想値:?、前回値:3.8%】

・26:00〜3年債入札

☆水曜日(7月12日)

・11:00〜RBNZ政策金利&声明発表【予想値:据え置き、前回値:25bp利上げ】

・12:10〜ロウRBA総裁発言

・15:00〜BOE金融安定報告書公表

・17:00〜ベイリーBOE総裁発言

・21:30〜消費者物価指数
*総合指数【予想値:3.1%、前回値:4.0%】

*コア指数【予想値:5.0%、前回値:5.3%】

・23:00〜BOC政策金利&声明発表【予想値:25bp利上げ、前回値:25bp利上げ】

・24:00〜マックレムBOC総裁記者会見

・26:00〜10年債入札

・27:00〜米地区連銀経済報告(ベージュブック)

☆木曜日(7月13日)

・15:00〜GDP(イギリス)

・20:30〜ECB理事会議事要旨公表(6月15日開催分)

・21:30〜生産者物価指数
*総合指数【予想値:0.5%、前回値:1.1%】(前年比)

*コア指数【予想値:2.5%、前回値:2.8%】(前年比)

☆金曜日(7月14日)

・23:00〜ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)

今週のトレード戦略

米ドルは様子見推奨、どうも冴えない

先週は「買い推奨」としましたが、先ほど「先週の相場概観」で買いた通り、どうもドル買いが冴えない感じがします。
中長期で言えばドル買いのトレンドではあるのですが、短期レベルで見るとやや手を出しづらい。
実際、今週は消費者・生産者物価指数があり、恐らく週前半は待機相場になる可能性があります。
特に、予想は上記をご覧の通り「かなり弱気」です。
毎週のように指標を追いかけていますが、いつの間にこんな落ち着いたんだなぁとしみじみします。(笑)
前年比+3%ならば、日本と大して変わらないですからね。

USD/JPY(日足)

こちらドル円の日足
いや〜金曜日の陰線が嫌らしいですね。
142円はやや強めの水平線となりますが、反発もなく週引け。
金曜日の深夜だから反発しなかったのか、はたまた「買う気がない」のか。
まぁ、せっかく買いで勝負するならこの位置ではないでしょうね。
もちろん僕は137円ミドルまでは買いません(n回目)

現在は超短期の上昇角度を撃破し、とりあえず買い場探しとなるか。
候補は138円台前半〜137円ミドルでしょうね。
逆にそれより下は色々と面倒なのでやめてほしいところ。

ドルインデックス(日足)

ドル円との連動性は最近はドルインデックスの方がありそうですね。
こちらは日足。
毎週取り上げていますが、ご覧の通りレンジです。
短期的にもトレンドはなく、行ったり来たり。
このまま101ドルあたりを下に抜けていくのか、はたまた底を固めるのか。
今週は割と重要な週となりそうです。

米国債10年利回り(日足)

こちらは米国債10年利回りの日足
おや〜?と先週思わされたのがこちらです。

3.892%というレジスタンス&下降上限を上抜けた形で、本来ならばドル買いが入る想定でした。
ドルインデックスが下げ、米国債10年利回りが上げるという少し奇妙な相場。
もちろん完全に相関しているわけではないのですが、ここまで真逆なのは久しぶりに見ました。
米国債10年利回りだけを見れば「ドル買い一択」なんですが・・・。

ぷいらいおん

思ったよりドルは上も下も硬い。ドルがあそこまで金曜に売られるのは想定外でしたね〜

ごま先生

大人しく消費者・生産者物価指数の数字が出るまで待った方が良さそうです。

やはり信用すべきはポンド買い

結局ここに落ち着くんですよね・・・(笑)
僕のブログを毎週チェックしてくださっている方なら「今週もかよ!」と言われてしまいそうですが、もはやトレンドですので仕方ありません。

先週はポンド×オセアニアで監視していましたが、ドル売り&リスクオンの影響で変に最終的にオセアニアが買われてしまったため、絶妙な位置で引けてしまいました。

と、いうことで今週のターゲットはこちらです。

GBP/CAD(日足)

そう、ポンカナです。
現在短中期で上昇トレンド中のポンカナ。
短期のレンジを上に抜け、しっかりと強い陽線で引けています。

狙いとしては2パターン。
どちらにせよ今週は買い場探しとなりそうです。
なんでか弱いカナダ、ここでトドメを刺しにいきましょう。

注意点としてはやはり政策金利。
予想は25bp引き上げですから、要注意です。
下手したら週足陰線かもしれません。
とはいえ上にベクトルが向いたのは確か。
しっかりと追いかけたいと思います。

GBP/AUD(日足)

念の為ポンオジも掲載しておきます。
先週は高値を越えたかと思いきや失速。
失速は金曜日のロンフィク以降です。
だいぶ煮詰まってきていると思いますが、今週は少し下に押してしまうかもしれませんね。
ちなみに先週も書きましたが、緑の上昇チャネルはあんまり当てにしてません。
というのも、去年のクラッシュ売りによる安値がブローカーによって幅広い差があり、角度がずれてしまうためです。
単純にダウ理論的に上昇トレンドと判断しております。

現在、ポンオジはロング保有中ですが、一旦建値で放置、引っ掛かったら再度ロングのタイミングを見計います。

と、いうことで今週の記事はここまで!
それでは今週も頑張っていきましょう!☺︎

ぷいらいおん

夏枯れ相場前の正念場!焦らずいきましょう!

ごま先生

今週はまずドルの動向を見定めたいです。

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この記事を書いた人

本業は中高社会科教員の兼業FXトレーダー。某投資会社と契約し、現在プロップトレーダーとして真摯に相場と向き合っています。本業のスキルを活かし、教員らしく、分かりやすいように経済指標や世界情勢をお伝えします。愛称は「ごま先生」。「損益より値幅」がモットーです( ¯꒳ ¯ )ᐝ

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