トレーダーのみなさん、こんにちは!
先週は我が日銀総裁、黒田氏の最後の金融政策決定会合、そして米雇用統計と、かなり忙しい週となりましたね。
また、米銀のSVB Financial Group(シリコンバレー銀行)の株価急落が9日(木)に取り沙汰されたのも、一つ、相場に影響を与えたものではないでしょうか。
これに関しては、後述しますが、結局は少し前のクレディースイスの一件と影響的にはあまり変わらないのでは?と思っています。
さて、ドルの動向もかなり重たい展開だった週末。
今後、どういった動きを見せるのか、今週で決定的になるのではないでしょうか。
個人的には、直近はドル買い方向にベットしていましたが、いよいよドル安トレンドに回帰するような気がしてきました。
そしてそして、先週は日銀・雇用統計を控えていたことから、ドルスト、クロス円のトレードを避け、ユロカナのロングで随分と取ることができました。
本当に、本当に嬉しいです。(笑)
2月、3月と、なかなか自分に合わない相場が続いていたので、久しぶりに手応えのあるトレードができたと思っています。
とりあえず、半分を211pipsで利益確定させ、もう半分は持ち越し状態。
来週楽しみだな〜!
さて、来週はみんな大好きな米消費者物価指数、米生産者物価指数、ECB政策金利がメインとなりそうです。
今週も大忙しですね!
ドルの上値の重さを確認しつつ、トレードしていきたいと思います。
おっと、そう言えば、今週から夏時間です!
日本人にとってはありがたいですね・・・。
それでは、今週も張り切っていきましょう!
この記事では、毎朝8時までに「ごまぷい『おやすみ』短観」として、その日の相場振り返りコメントを、「ごまぷいトレードチェック」では、筆者ごまぷい自身のトレード結果・ポジション報告を随時更新していきますので、ぜひ毎日チェックしてくださいね!
そして!
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初めましての方はぜひ、こちらの記事もご覧ください!
2023年3月第2週の振り返り・・・
1週間の通貨強弱をグラフで!
簡単な振り返り 〜ドルの動向はCPIで決着?〜
すみません、先週の記事では日銀&米雇用統計で決着と書いたのですが、結局決着せず。
ただ、今週のCPIで決着でしょう。
先週の記事はこちらから!
さて、順を追って振り返っていきましょう。
まずは火曜日、メインはRBA政策金利でした。
結果は予想通り利上げをしたものの、なんと初動から売られる展開に。
グラフを見ても、週を通して最弱通貨となりました。
単純に、今までのタカ姿勢が崩れたことによるものですね。
来週以降も弱いかもしれません。
さらにパウエル議長が「新たなデータにより、最終的な金利水準は従来の予想よりも高くなる可能性が高いことが示唆された」と発言したことにより、大幅なドル高。
ただ、これに関しては翌日、「データ次第」を強調したことにより、火消しとなりました。
続いて水曜日、カナダ政策金利は予想通り「据え置き」。
これで主要国初となる、利上げストップとなりました。
もちろん、これを受けてカナダドルも弱い展開に。
グラフを見てもオージーの次に弱い通貨となりました。
そして、注目の金曜日。
日銀の政策金利はもちろん据え置きでしたので、黒田総裁の発言から。
☆黒田日銀総裁
・「2%物価目標の安定的持続に必要な時点まで現行緩和継続」
・ 「個人消費は物価上昇の影響を受けつつも緩やかに増加」
・ 「必要があれば躊躇なく追加緩和」
・ 「金融緩和継続で賃金上昇伴う物価安定目標実現は可能」
・「次期総裁の物価安定・金融システム安定に向けた手腕発揮を期待」
・ 「(任期中)2%物価目標の実現に至らず残念」
・「大幅な金融緩和を続け、賃金を上げやすい環境を整えていくこと重要」
・ 「金融市場や為替市場、経済や物価への影響を注視」
・ 「2%物価目標や賃上げ伴う達成、少し近づいた」
・ 「日本経済の潜在成長力が発揮され金融緩和は成功」
・「副作用より効果が大きかった」
総じていつも通りの記者会見となりました。
黒田総裁、お疲れ様でした。
一度黒田バズーカなるものを経験してみたかった・・・。
多分文句言うと思いますよ。
続いて米雇用統計も振り返りましょう。
☆米雇用統計
*非農業部門雇用者数変化
予想:20.5万人→結果:31.1万人
*失業率
予想:3.4%→結果3.6%
*平均時給(前年比)
予想:4.7%→結果4.6%
ということで、雇用者数の伸びは見られたものの、失業率・平均時給が下振れたことから、労働市場に雲がかった内容となったことから、ドルは引けにかけて売り込まれました。
せっかく、50bp利上げへの織り込みが進んでいたのにこちらも後退。
そしてそこに追い討ちをかけるようにSVBの問題です。
一応、破綻という形になっているわけですが、結構ややこしい問題のようです。
調べたところによると、SVBはテクノロジーなどの新興企業からの預金が多く、コロナ禍に預金が大幅に増加。
その預金を米国債や住宅ローン関連に投資していたわけですが、ご存知の通りアメリカは利上げをガンガン行っていることから、その債権価格はもちろん下がっていってしまった。
つまり、資産価値が目減りしたということです。
そこで、3月8日、SVBは資産売却や増資による資金調達を発表。
これを受けてSVBは不安視され、預金が大量に流出してしまい(引き出されてしまい)、破綻となったようです。
銀行というものは経済の要ですから、影響は他の銀行にも飛び火するかもしれません。
規模的にはそこまで小さな銀行ではないので、来週以降、どうなるか注意しなければいけないかと思います。
事実として言えることは、この一件により、ドルが売られたということ。
というのも、「SVBが破綻するということは、これ以上利上げしたら経済が壊れちゃうじゃないかー!」という売りです。
なるほど。
これは次回FOMCの利上げ幅は25bpで確定っぽいですね。
あとは来週のCPI、PPI、あとは小売を見ながらとなるでしょうが、25bpは確定事項かもしれません。
来週はこのSVBにつきっきりになってしまうのでしょうか。
どちらにせよ、アメリカのタカ姿勢に逆風が吹いたのは間違いないでしょう。
次から次へと問題が起きて大変ですね〜
積極的にドルを買う相場ではない気がしてきました。
ドル円の今週の展望
こちらはドル円の日足。
青の移動平均線の期間は200です。
あらかじめ言っておきますが、僕はただのセミプロですから、あたかもドンピシャに見せるような線の引き方はしません。
ただ、以前からずっとご愛読してくださっているファンの方なら、僕が線を引き直していないのは分かるかと思います☺︎
それを踏まえて分析すると、先週は僕の想定レンジ、134.000〜137.500にほぼ収まりました。
怪しいと思う人はぜひ、先週のドル円の展望コーナーを見てください。(笑)
戦略として、134.000下抜けでショート、137.500上抜けでロングと書いてあるはずです。
結局、若干上抜けていますが、髭で戻され、挙げ句の果てに売り込まれてしまいました。
やはり、日足の長期移動平均線がありますからね、上値も重くなるだろうなという印象。
では下位足を見てみましょう。
こちらドル円の8時間足です。
短期で緑のチャネルをこちらも先週から引いてありますが、だいたい買われそうな位置で反発して引けましたね。
おそらく、この長期移動平均線も来週には追いついてくるでしょうから、先週の見立てと大幅には変更はありません。
これでいいでしょう。
ちなみに、米国債10年利回りはかなり売り込まれています。
一応、未だに長期移動平均線の上にいるわけですが、次ぶつかった時、支えてくれるか、かなり微妙です。
ただ、ダウ理論的には直近安値(3.33%付近)を下抜けない限りは上で見ます。
さて、恐らく、月曜日は大きな指標がないため、SVBの問題次第ですが、レンジになるでしょう。
そして火曜日のCPIで決着、という流れをイメージしています。
日銀も通過し、ようやく安心して円売りできるかと思いきや今度はドル売りですからねえ。
来週もややこしい相場が続きそうです。
いい加減、このレンジどちらかに抜けてほしいですよねぇ。
レンジというものはいつかは抜けるものです。FXは「待つことも仕事」です。
月曜日(3月13日)
スケジュール
特になし
重要経済指標詳細
特になし
ごまぷいの「おやすみ」短観(執筆:25:30時点)
本日の週明けは、米銀SVB(シリコンバレー銀行)の経営破綻を背景に、ドル円は1円ほど下窓を開けてスタート。
週明けから忙しいのは久しぶりですね。
ただ、こちらの件に関しては、さすがはアメリカ。
リーマンショックの二の舞になるものか、と対応も早く、FRBと財務省が全預金者の資金を保証する措置を打ち出したのもあって、大きく開いた窓は閉める形に。
ただ、経営破綻したという事実自体はやはり心残りで、3月FOMCでの50bp利上げ観測は大幅に後退。
下手したら「据え置き」にするのでは?と囁かれるほどになってしまいました。
これを受けて、円・スイスフランに資金が集中し、全面リスクオフの様相を呈しました。
また、金の上昇も凄まじいですね。
この背景で価格が上昇するあたり、「金だなぁ」と痛感します。
世界で最も安全な資産ですからね。
1860ドルあたりは、ダウ理論的には戻り高値だったわけですが、なんとこちらは週明けの窓で突破。
売りで持ち越した人にとってみれば災難でしたね。
まぁ、あの先週の終わり方的にも、金の上昇はかなり強かったので、時間の問題ではありましたが。
緑の上昇チャネルは一旦崩れましたが、これでトレンド回帰。
引き直そうか迷いましたが、あえて残しておきます。
さて、今日からアメリカは夏時間でした。
結局、欧州・NY時間は東京時間の全面リスクオフの流れを継承する形に。
クロス円は軒並み急落しました。
特に大きな経済指標はなく、しかも明日は消費者物価指数を控えているにもかかわらず、今日の値動きは荒かったですね。
さぁ、ドル円は見立ての通り、134.000円を「明確に」下抜けしましたね。
ダウ理論的には下降トレンドの再開です。
明日のCPI次第ではありますが、ドルが弱い展開になるのは必至かと。
米国債10年利回りも予想通り大きく下落。
現在日足の長期移動平均線(期間:200)や上昇チャネル下限に支えられていますが、時間の問題のように感じます。
あとはこれより下がって3.3%付近のサポートラインを明確に下割れできるか。
ここを割り出したらいよいよドル売り相場となりそうです。
ただ、ダウ理論的には「まだ」上です。
3.3%を割り込まない限りは。
それでは、明日はみんな大好き、待ちに待ったCPIです。
相場のボラティリティーはかなり高いですから、気をつけながら頑張っていきましょう!
今日はボラが高すぎて手も足も出ませんでした・・・。
それでいいんです。ボラが高いということは儲けやすい反面、損しやすいということです。
ごまぷいのトレードチェック
・保有中
EUR/CAD(L):建値1.45050(SL:1.457750)×1
先週、金曜日には、1.47160で利益確定し、211pipsを獲得!
残り1本は持ち越しとしています。
いやぁ、久々に気合い入るポジションです。
まだまだ上を狙いながら、形さえできれば追いロングして、1.5まで狙いたいと思います。
理想ですけどね。
それでは!おやすみなさい。
火曜日(3月14日)
スケジュール
重要経済指標詳細
・16:00〜雇用統計(イギリス)
*失業率【予想値:3.8%、前回値:3.7%】
《ロイター記事》
「英賃金、10─12月は01年以降で最大の増加 求人の減少続く」(2023.2.14)
・英国立統計局(ONS)が14日発表した昨年10─12月の賃金(ボーナスを除く)は前年比6.7%増と、新型コロナウイルス流行に伴う一時帰休で統計にゆがみが生じた期間を除くと、2001年の統計開始以降で最大の伸びを記録した。
・11─1月の求人件数は7万6000件減の113万4000件と、7回連続の減少となった。
・「労働市場は冷え込む可能性が高いが、インフレ圧力は今後数カ月続くだろう」
・「年末の経済活動はイングランド銀行(英中央銀行)の予想をやや上回った。あと1─2回の利上げがあるかもしれない」
・21:30〜消費者物価指数(アメリカ)
*総合指数【予想値:6.0%、前回値:6.4%】
*コア指数【予想値:5.5%、前回値:5.6%】
《ロイター記事》
「米CPI、1月は前年比+6.4%に鈍化 21年10月以降で最小」(2023.2.14)
・米労働省が14日発表した1月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比伸び率が6.4%と、前月の6.5%から鈍化した。伸びは2021年10月以降で最小となったものの、市場予想の6.2%を上回った。
・家賃の上昇などが引き続き家計を圧迫し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを停止するにはほど遠い状況を示唆したものの、物価上昇の減速は続いており、FRBが緩やかな利上げ軌道を維持する公算が大きい。
・「インフレは鈍化しているが、インフレ低下への道のりがスムーズとならない公算が大きい」
・「米インフレは鈍化傾向にあるが、コアの上昇ペースは依然高く、FRBは年内に少なくともあと2回の利上げに踏み切るだろう」
・「金利が一段と上昇するリスクは上向き」
ごまぷいの「おやすみ」短観(執筆:25:00時点)
本日の東京時間も先日からのSVB騒動による荒々しい相場を継承。
時間外の2年債の下落に釣られ、ドル円は大きく下げる場面があったものの、結局はレンジに戻る動き。
欧州時間に入ると、イギリスの雇用統計が発表されました。
☆イギリス雇用統計
*失業率
予想:3.8%→結果:3.8%
*失業保険申請件数
予想:?→結果:-1.29万件(前回:-1.20万件)
概ね予想通りだったことから、ポンドの動きは限定的でした。
さて、本日のメイン、消費者物価指数を振り返りましょう。
☆消費者物価指数
*総合指数
予想:6.0%→結果6.0%
*コア指数
予想:5.5%→結果:5.6%
これを受けて、ドルは強くなったり、弱くなったり。
最終的にはドル高に触れたようで、ドル円は本日高値を更新。
ドル円はチャートの通り、4時間足長期移動平均線に支えられ、現在は目先の水平、134.500付近の攻防です。
これが明日あたりに折れて下落が始まると、いよいよ下方向に見えてきます。
にしても、CPIはまさかの弱いボラティリティーで、個人的には驚きました。
市場の関心はもはやCPIに無いのかもしれませんね。
コア指数が予想より若干強かったことから、ドル買いが進んでも良いように感じますが、ドル円はかなり上値が重くなってきました。
本日の日足の閉じ方次第ですが、やはりドル円はこうなってくるとショートの方が優勢のように感じます。
チャートには表示できないほどの長期的なトレンドは上方向ですが、中期、そして短期までもが下方向となれば、ダウ理論的には下を目指すのが普通。
とはいっても最近はSVBの話題で持ちきりですから、正直触りづらさは感じてしまいますね。
ドル円触るくらいなら他の通貨ペアを探そうかな?という印象。
さて、3月のFOMCは来週の21(火)・22日(水)です。
いつものように、政策金利は22日深夜3:00に発表です(夏時間のため)。
もう黙って、このFOMCを待てと言わんばかりの値動きのように思います。
こちらは米国債10年利回りの8時間足。
以前から引いていた中期上昇トレンドの下限にタッチし反発中です。
ドル安で狙うならば、今日の安値を更新し、3.3%を割り込んでから。
この見立てはもちろん、先日から変更ありません。
米国債10年利回りを毎日見てきている身からすると、ドル売りはまだ早いように感じます。
ただ、ではドルを買うのか?と聞かれると少し迷います。
難解ですね・・・。
明日はアメリカの小売売上高、そして生産者物価指数(PPI)がメインとなります。
今日のCPIを見ていると、あまり大きな動きとはならないかと思いますが、引き続き神経質な相場が続きそうです。
特にヘッドラインですね。これは注意が必要。
とはいえ、ヘッドラインは予測しようがありませんから、レバを抑えつつ慎重にトレードに臨みたいと思います。
それではまた明日!
CPI、想像以上に動きませんでしたね・・・
去年のボラに完全に慣れてしまっていますね。ドル円が1円も動かないと「無風」に感じてしまう、ある意味病気になってしまっています(笑)
ごまぷいのトレードチェック
・保有中
EUR/CAD(L):建値1.45050(SL:1.457750)×1
引き続き持ち越しています。
チャートの形的にも買い足すこともできず。
ECBの政策金利は木曜日ですから、できれば明日は耐えてほしいと思います・・・。
CPIも通過しましたし、他の通貨ペアもエントリーを探していこうと思います。
おやすみなさい!
水曜日(3月15日)
スケジュール
重要経済指標詳細
・21:30〜小売売上高(アメリカ)
*総合指数【予想値:0.2%、前回値:3.0%】
*コア指数【予想値:-0.1%、前回値:2.3%】
《ロイター記事》
「米小売売上高、1月は3%増 3カ月ぶりプラス 約2年ぶり大幅増」(2023.2.15)
・米商務省が15日発表した1月の小売売上高(季節調整済み)は前月比3%増加した。増加は3カ月ぶりで、2021年3月以来約2年ぶりの大幅な伸びとなった。借入コストの上昇にもかかわらず自動車などの購入が増加し、米経済が力強さを保っていることを示唆した。
・「底堅い個人消費は経済の健全性という点で好ましい兆候だが、供給が制約されている品目への新たな需要はインフレ圧力を高め、FRBによるより積極的な行動につながる可能性がある」
・「経済の勢いが失速しなければ、FRBが忍耐力を失い金利を引き上げすぎることによって、景気後退予想が現実のものとなるリスクが急激に増大する」
・「消費者の回復力は、経済の需要と供給のバランスを取り戻すために高水準の金利をより長期間維持したいというFRBの思惑をさらに強める公算が大きい」
・21:30〜生産者物価指数(アメリカ)
*総合指数【予想値:5.4%、前回値:6.0%】
*コア指数【予想値:5.1%、前回値:5.4%】
《ロイター記事》
「米卸売物価、1月は前月比0.7%上昇 ガソリン高が寄与」(2023.2.17)
・米労働省が16日発表した1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.7%上昇した。上昇幅は昨年6月以来最大となった。財(モノ)の価格が1.2%上昇したことが要因となった。
・ガソリン価格が6.2%上昇し、財価格上昇分のほぼ3分の1を占めた。家庭用天然ガス、ディーゼル燃料、ジェット燃料、ソフトドリンク、自動車などの価格も上昇した。
ごまぷいの「こんばんは」短観(執筆:翌17:00時点)
みなさんこんばんは。
昨日はプライベートの用事があり、帰ってそのまま爆睡してしまいました。
今朝書こうか迷いましたが、クレディースイスの一件の整理が必要だったため、いっそのこと夕方に、と思い今書いています。
さて、米銀SVB(シリコンバレー銀行(通称:おしり銀行))の騒動があったかと思いきや今度はクレディースイス。
なんなんだ今週は・・・という。
SVBの話は以前軽く触れましたから、今日はスイスの方を。
クレディースイスはその名の通りスイスの大手銀行ですが、総資産は約75兆円もあり、「G-SIB(グローバルなシステム上重要な銀行)」に指定されている銀行の一つ。
近年、経営基盤の脆弱性が取り沙汰されていましたが、今回もそれ関連です。
3.14にクレディースイスは「重大な弱点があった」として中央銀行や金融当局に支援を要求。
筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンクがこれを拒否したことから不安に拍車がかかりました。
これについて、スイス中銀は「必要があれば流動性を提供する」と表明。
一旦は相場に落ち着きが見られましたが、現在もなお、尾を引いています。
SVBにしても、クレディースイスにしても、コロナ禍の物価上昇を抑えるための利上げが招いた一件であることは間違いなく、中銀や財務省が支援に向かったところで、「起きたものは起きた」という不安感が世界に蔓延しています。
クレディースイスの一件を受けて、先日はユーロが大暴落。
ユーロ円に関しては3円ほど下落する場面も見られました。
そして今日は欧州中央銀行政策金利。
さすがにいきなり50bpの利上げを崩すことはないでしょうが、アメリカの軋みが、欧州に伝播していないわけがなく、欧州全体に軋みがでているのも確かだと思います。
ユーロ円のチャートです。
現在、日足長期移動平均線を下回る水準ですが、これから先どうなるのでしょうか。
138円あたりの安値をブレイクしていくとかなり危険信号かと思います。
なおこちらドル円の日足。
当ブログでの指摘通り、134.550(紫水平線)での折り返しが見られ、全体的に円高傾向にあることが分かります。
ショートを打つならこの水平線をバックに、という感じでしょうか。
私としても、下手したら125円台もあり得ると見て、ショートのタイミングを見計らっています。
こちらは米国債10年利回りの日足。
先日同様、日足長期移動平均線に支えられていますが、もしかしたら今日、トドメが刺さるかもしれませんね。
とにかく全面リスクオフの相場です。
とは言え、先週はFOMCでの50bp利上げを織り込んでいたのがもはや「据え置き」が想定されるような相場です。
コロコロ目まぐるしく状況は変わりますから、ロットサイズを落とし、広い目線で相場と向き合っていきたいです。
ヘッドライン1つで相場が転換する気まぐれ相場ですね。
個人的には付き合う必要がないように感じますが、どうなんでしょうか・・・。
ごまぷいのトレードチェック
・EUR/CAD(L):建値1.45050→1.45750(TP、70pips)
残り半分残っていたユロカナは残念ながらクレディースイスのユロ爆下げの被害に遭い、利切りとなりました。
仕方ないですね。
たっぷりスワップ払っていたので、もう一伸びしてもらいたかったのですが。
これでノーポジマンになりました。
また、新しくエントリーポイントを探していきたいと思います。
木曜日(3月16日)
スケジュール
重要経済指標詳細
・9:30〜雇用統計(オーストラリア)
*失業率【予想値:3.6%、前回値:3.7%】
*雇用者数【予想値:5.20万人、前回値:-1.15万人】
《ロイター記事》
「豪失業率、1月は8カ月ぶり高水準 就業者数2カ月連続減少」(2023.2.16)
・豪連邦統計局が16日発表した1月の雇用統計は、就業者数が前月比1万1500人減と、予想に反して2カ月連続の減少となった。失業率は3.7%で、昨年5月以来の水準に上昇した。積極的な利上げ圧力が和らぐ可能性がある。
・「今回の統計には季節要因が一部影響した可能性がある」
・「1月は豪労働市場で最も季節性が高い時期で、労働者が職を離れる一方、新たな仕事開始や休暇からの復帰に備えたりもする」
・労働市場の軟化が続けば、豪準備銀行(中央銀行)によるインフレ抑制の取り組みが幾分和らぐ可能性がある。中銀は失業率が6月までに3.6%、今年末までに3.8%に上昇すると予測している。
・22:15〜ECB政策金利発表【予想値:50bp利上げ、前回値:50bp利上げ】
《ロイター記事》
「ECB、0.5%利上げ 3月も追加利上げの意向 その後状況見極めへ」(2023.2.2)
・ 欧州中央銀行(ECB)は2日の理事会で政策金利を0.5%ポイント引き上げ3%とした。利上げは5会合連続。3月にも0.5%ポイントの追加利上げの方針を示し、高インフレとの戦いを続ける道筋を再確認した。
・ECBは声明で「理事会は着実なペースでの大幅利上げ路線を維持する」と指摘。「3月の次回会合でさらに50ベーシスポイント(bp)利上げする意向」とした上で、「その時点でその後の金融政策の道筋を評価する」として今後に選択肢を残した。
・ラガルドECB総裁は理事会後の記者会見で、この日の決定は利上げサイクルが終わりに近いことを意味するという解釈を否定。「着手すべきことは残っており、まだ終わっていないのは明らか」とし、ECBがインフレを2%近辺の目標に回帰させるための「路線を維持する」という見解を改めて表明した。
・「基調的なインフレ要因は依然として強く、強固で、揺らいでいない。われわれは取り組む必要がある」(ラガルド総裁)
ごまぷいの「おはよう」短観(執筆:翌9:00時点)
昨日の相場は、完全にヘッドライン相場ですね。
一つ一つのヘッドラインに一喜一憂する相場・・・。
やりずら過ぎて話にならないです。
東京時間、ドル円は序盤に132円中盤まで下落するも、クレディースイスがスイス中銀から最大500億フランを借り入れると発表すると、下げ幅を帳消しに。
その後は円高寄りの小幅レンジとなりました。
欧州時間に入っても動きはそのまま。
注目は22:15のECB政策金利でした。
☆ECB政策金利
予想:3.50%(50bp利上げ)→結果:3.50%(50bp利上げ)
☆ラガルドECB総裁
・「インフレは長期にわたり過度に高い水準にとどまる見込み」
・「市場の緊張を認め、必要に応じて対応する」
・「将来の決定はデータに依存」
・「2023年のGDPを1.0%、24年のGDPを1.6%、25年のGDPを1.6%と見込む」
・「経済は今後数半期で回復に向かう見込み」
・「労働市場は引き続き堅調」
・「現時点での金利の道筋をコメントするのは不可能」
これを受けて、ユーロは下落。
金利はタカ、声明はハトということでしょうか。
どちらにせよ、この状況下で金利引き上げは逆に不安要素となるようです。
また、その後、米銀ファーストリパブリック銀行へ、他銀行団から4兆円きぼの支援を獲得予定との報道もあり、引けにかけてはリスクオンとなりました。
すみません、これに関してはまだ追えていませんので、掲載のみで。
とにかくヘッドライン相場です。
余裕がある方は無視していいんじゃないかと思うほどです。
引き続き、本日も荒々しい相場となりそうです。
こちら米国債10年利回りの日足です。
昨日は上髭なしの強い反発を見せました。
まぁ、そう簡単に下げさせないということですね。
やはり難解な相場だと感じます。
それではまた!
ヘッドラインで動いちゃうから、兼業には厳しいです~(涙)
無視です、無視。焦らず、確定したローソク足だけを見て判断していきましょう。
ごまぷいのトレードチェック
・特になし
金曜日(3月17日)
スケジュール
重要経済指標詳細
・23:00〜ミシガン大消費者信頼感指数【予想値:68.0、前回値:67.0】
《ロイター記事》
「米ミシガン大消費者信頼感、2月は改善 1年先のインフレ期待上昇」(2023.2.11)
・米ミシガン大学が10日発表した2月の消費者信頼感指数(速報値)は66.4と前月の64.9から上昇し、2022年1月以来13カ月ぶりの高水準を付けた。
・信頼感指数の改善は株価上昇と労働市場の持続的な堅調さによるもとのみられる。
・「米連邦準備理事会(FRB)にはインフレ抑制に向けまだやるべきことがある。経済は着実に減速しているものの、今年成長を遂げるには十分安定した状況だ」