こんにちは!トレーダーのみなさん、10月ですよー!
さて、月曜日から10月の相場が始まるということで、私ごまぷいが独自にチャート分析をしました。
それにしても今年の9月はなかなか衝撃的な相場でしたね。
アメリカのFOMCをはじめ、各主要国(日本除くw)はこぞって政策金利を引き上げたり、日本が単独で為替介入をおこなった結果、米ドル円が瞬間的に146円手前から140.500付近までの約5.5円幅で急落したり、イギリスの財政不安からポンドが第失速したり・・・。
正直、値動きが荒く、相場としては怖い動きが続きました。
そんな9月の月足が確定したところで、10月の展望を示したいと思います。
ざっとチャートを総ざらいしたところ、10月はこの「3通貨」が大注目です!
普段はこの「3通貨」を見ていない方もぜひ注目してみてください。それでは見ていきましょう!
※この記事はあくまで「テクニカル分析」に重きを置いております。また、あくまで筆者ごまぷい個人の主観ですので、投資・トレードにおける判断は読者の皆様自身でおこなっていただきますよう、お願いいたします。
2022年9月の振り返り・・・
通貨強弱を確認しておこう
大波乱の9月の月足が確定したということで、この1ヶ月の通貨強弱を振り返っておきましょう。
この通貨強弱はFX-laboさんから参照しました。
ふむ・・・。
米ドルが一強なのはなんとなく想像できたかもしれませんが、他の通貨はどうだったでしょうか。
簡単ではありますが、一応、全通貨振り返ってみましょう。
通貨ごとの簡単な振り返り
では、通貨が強い順に超簡単に見ていきましょう。
米ドル
まずは最強の米ドル。
まさにグレート・オブ・アメリカ。はいはい、つよいつよい。(笑)
「もうドル買っておけばええやん」と言わんばかり。
米国債10年利回りは2010年以来の4%に到達。経済指標も依然として強い。
政策金利も順調に?引き上げ、まさに一強。
今年いっぱいは政策金利を引き上げ続けるでしょうから、「2022年はドルの年」と、年末は振り返ってそうです。
米ドル強すぎ。米ドルしか勝たん。
スイスフラン
続いてスイスフラン。2014年12月から導入されたマイナス金利からついに、およそ8年ぶりに脱出しました。「安全通貨」のポジションをもつスイスフランに着々と資金が戻ってきています。
9月22日の政策金利発表では「セル・ザ・ファクト」の値動きが確認できたものの、徐々に買い戻され、9月を通して強い通貨となりました。
ユーロ
え、ユーロって3位?ユーロドルはパリティー割れたのに?
そう思った方、結構多いのではないでしょうか。
これだけ散々ウクライナ情勢であたふたしている欧州ですが、9月の後半はかなり強い動きを見せました。
チャート的にも非常に面白い形となっています。
単純に、8月まで弱すぎたのが買い戻されている反動と、天然ガスをはじめとした資源安のおかげで「インフレ後退」が期待されているのでしょうか。
とはいえ9月30日(18:00)発表の消費者物価指数(HICP)は予想前年比+9.7%に対して+10.0%ですからねぇ・・・。
日本円
そして月後半にチート追い上げを見せた、我が国日本の円。
待ってました。僕たちの円。
日本の単独為替介入における効果の評価は、結構分かれるところだと思いますが、これだけ見ると「『効果がなかった』ことはない」のでは?と感じます。
145円を上抜けし、このまま147円(1998年8月の直近高値)、さらには150円コースか!?と思わせてからの介入でしたし、月足確定時点では145円を上抜けできず終了しています(月足終値は144.700付近)。
ちなみに、最後に「ドル売り・円買い」の為替介入をおこなったのは、その直近高値の1998年8月なわけですが、米ドル円はそこから約3ヶ月で112 円まで下落していますね。約35円幅です。
だいたい、今年の上げ幅ですね。
もし同じ値動きならまさに「全戻し」。正直同じ値動きにはならない気がしていますが・・・。
英ポンド
イギリス女王、エリザベス2世が9月8日に96歳の生涯を終え、喪に服す1ヶ月を過ごしたイギリス。
エリザベス2世が亡くなる2日前には新しい首相、トラス首相が就任しました。
そんな中での英株安、英ポンド安、英債券安のいわゆる「トリプル安」を体現したイギリスポンド。
週明け、月曜日の9月26日の東京時間に大クラッシュしました。ポンド円は約10円幅で下落。スゲー。
けれどその後凄まじい勢いで回復。まさに両面焼き。
詳しいファンダメンタルズの話は省略しますが、この1ヶ月のイギリス、色々ありすぎ・・・。
イギリスにお住まいの方、お疲れ様でした。
カナダドル
今月も無難に政策金利を引き上げ続け(5会合連続)、地味にこの主要国の中で最も高い政策金利の通貨となりました。
つまり、どの通貨ペアでトレードしても、カナダドルのロングであればプラススワップということですね〜。
「地味に」と書きましたが、今月のカナダはそこまで大きなニュースはなかったかな、という印象。
原油安が響いて若干の失速は見られますが、強すぎず・弱すぎず。
9月後半にはカナダ東部をハリケーン「フィオナ」が襲っており、大規模停電にもなってたりするので、少し心配です。
オセアニアドル
オーストラリアドル・ニュージーランドドルはまとめて。
カナダドルと同様な感じです。
オーストラリアは今月も順調に政策金利を引き上げ。ニュージーランドは今月お休みでした。
特に目立ったニュースもなかったので、7・8月に強かった反動か?くらいにしか思ってません。
米株と非常に相関性のある値動きをすることで有名ですから、その筋書きに沿うと、オセアニアドルが弱いのは納得。
10月注目の「3通貨」はこれだ!!!
ごまぷい先生、早く注目の3通貨教えてください。
少し話が長くなりました。では発表です!
それでは、ごまぷい独自の注目の3通貨、発表します。
それは・・・
「米ドル・スイスフラン・カナダドル」の3つです!
米ドルは対ユーロ、ポンドでショートしたい。
残るスイスフラン・カナダドルは、対オーストラリアドルでショート。
早速チャートを見てみましょう。
分析の前に・・・
ここからは、あくまでファンダメンタルズを一切度外視し、ローソク足のみで判断します。
また、チャート上には2つの移動平均線(SMA)を表示しており、短期(オレンジ)の期間は12、長期(青)の期間は200とします。
推奨度は☆☆☆(高)〜☆(低)とします。(☆1つでも推奨していることには変わりないです。)
激推し通貨ペアの紹介
AUD/CHF(推奨:ショート、推奨度:☆☆☆)
まずはオジスイ。
こーれ最高の9月月足確定ですね。
直近サポートを完全に下割れ、かつ、下ヒゲほぼナシ。
10月第1週から売り場探しをしていきたいところ。
戦略としては9月高値(水色水平線)を背に売り。
利確目標のターゲットは0.58400、そしてさらに下の0.56100付近。長期の下降チャネルの下限としました。
こちらが週足。
損切り位置は週足の長期移動平均線と被ってますから、自信があります。
ただ、一つだけ、注意点があります。
それは、マイナススワップが結構痛いことです。
マイナススワップの時点でリスクですから、そこだけ気をつけつつ、トレードしたい。
気になる方はデイレベルまで落とし込んで何度も細かくとるスタイルでも良いと思います。
AUD/CAD(推奨:ショート、推奨度:☆☆)
続いてオジカナ。
大変申し訳ない、9月の月足のレートがぶっ飛んでいますが、先月の月足陽線の安値をしっかり包んで確定しています(どのブローカーでも確認しましたので安心してください)。
月足レベルの戦略としては、先月の高値(水色水平線)を背に売り。
第1目標はピンクの水平線の0.82920付近。緑色の上昇チャネル下限との交点とします。
第2目標はその下の0.75000〜0.77660付近。これは完全に目安です。
週足はこちら。
直近週足の下ヒゲが気になるところですが、短期で売り場を探しつつ、先週安値0.87810を下抜け次第追加していくイメージでいきます。
EUR/USD(推奨:ショート、推奨度:☆)
さて・・・。ユーロドルですね。
戦略としては9月高値(水色水平線)を背にショート・・・、といいたいのですが、もう一段上の1.07740までは全然ショート目線です。
10月にそこまで上がってくることは想定しづらいので、米ドルの強さを信じて1.1を上抜けするまではしつこくショートを狙います。
現在は1989年6月から引けるサポートに支えられていますが、これはそこまで強いサポートではなく、下抜けは必至だと思います。
ターゲットは0.84500付近(ピンク水平線)でしょうか。
週足も確認しましょう。
9月最終週に反発が入っていますね。
ひとまずは売り場探しから始めたいところです。
GBP/USD(推奨:ショート、推奨度:☆)
最後に・・・。
いや〜、ポンドかあ。(笑)
正直、静観がベターだと思います。でも、無視はもったいなく、むしろチャンスに捉えたい。
確かにファンダメンタルズ的にイギリスは不安定ですので、売っていい気もしますが、9月最終週の週足を見てみると・・・
いや、確かに、確かに戻り売りが正義な気はします。
ただ、週足で見ると安値から600pips以上、上がってますし、上ヒゲも短い・・・。
一応戦略としては、9月高値(水色水平線)を背にショート・・・。ただ、これも600pips以上、上です。
直近のサポートを破って戻り売りが発生し、クラッシュした起点ですから、多少は信頼性はあります。
もし、先週足の安値を更新するような値動きになれば、ほぼ確実にパリティー行き確定でしょう。
チャンスがあれば入りたいですが、レバレッジは相当抑えたいところです。
「殺人通貨」の異名を最近は米ドル円に奪われていましたから、眠れる獅子が目覚めた感じですね。
他の対ポンドの通貨ペアを見てもポンドは現状強いです。どこで折れるのか、要注目しましょう。
まとめ
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
ここまで読破いただいたみなさんは、どうだったでしょうか。
初のテクニカル分析の記事ということで、少し読みづらい部分等あったかと思いますが、ぜひ、Twitterにて意見交換できればと思っています。
ごまぷいの10月の推しは「オジスイ」です!
それでは、来たる10月、良いトレードをしましょう!