トレーダーのみなさん、こんにちは!
先週の主役はやはり我が国の円でしたね。
特に、日銀政策金利発表のあった金曜日は週で一番ソワソワさせられました。
円については後述しますので、ぜひご覧ください!
さて、無事に4月が終わり、5月となりました。
4月は中旬あたりがかなり中弛みした日が続きましたが、月末に大きく動いてくれたおかげで、ある程度方向感が出たかなと思います。
トレンドフォローの僕にとっては最高ですね。
待ちに待ったという感じです。分析も気合いが入ります。
そんな5月第1週は、イベント(重要経済指標)が盛りだくさん。
FOMCをはじめ、月初恒例の米指標がずらりと並んでいます。
その中にはユーロ・オーストラリアの政策金利も。
経済指標は何よりも準備が大事。
しっかりと備えて行きましょう!
それでは、今週も頑張っていきましょー!
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先週の相場分析
先週の相場分析
*上記画像はFX-labo様より引用。先週より公認スポンサーになりました☺︎
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先週の相場概観
先週の記事はこちら↓
色々と経済指標はありましたが、特段大きな動きがあったわけではないので、金曜日の日銀政策金利の件を整理しましょう。
いや〜何かとお騒がせな植田総裁。今回は「してやったり」でしたね。
そもそもですよ、先週は土日に産経新聞より
「日銀、長期的な視点から金融緩和策の点検・検証を実施する方向」
という記事が出たことが発端だったわけです。
このようなアナウンスは2016年・2021年と二度あったわけですが、どちらも政策金利発表時期より事前にアナウンスされ、金融政策を実際に修正しているんですよね。
これを踏まえると、今回も修正あるのでは・・・?と期待させられました。
実際に、通貨強弱を見てみると金曜日まで円は強い地合いが続いていますね。
そして全相場参加者が固唾を飲んで見守る金曜日、あの新聞がこんな記事をすっぱ抜いてきました。
「日銀、長期緩和検証実施へ 先行き指針も見直し検討」(日経新聞)
「そうか、今回はやはり変更か」
誰しもこう思ったでしょう。
時間にして10:30。発表1時間半前ですし、財務省&日銀御用達の日経新聞ですから、疑う余地はないでしょう。
実際にこの記事が出てからドル円は50pipsほど瞬間的に下落。
しかし、やはり植田氏本人からの言葉を聞きたいという思いがあったのでしょうか、結局レートは戻す羽目に。
迎えた12:00。
なんと、いつまで経っても日銀からの発表はない。
これまでの数ヶ月、政策金利発表が12:00を回ることはありませんでした。
それが何分経っても発表されず・・・。
Twitterのタイムラインは大騒ぎ。僕も一緒になって楽しみました。
待ちに待った12:30。
一瞬またも50pips以上の円高が!
「きたか!!!」
しかしこちらもすぐに戻していく・・・。
結局これ、あとに分かったことですが、アルゴリズムの誤作動(いや、ある意味正常ではある)と言われています。
30分経っても発表がないならば、変更に違いないと踏んだアルゴリズムが作動し、他のアルゴリズムや相場参加者が飛び乗って動いたという結果に。
僕はドル円ロングを仕込んでいましたが、残念ながらまさかのこの値動きに被弾しました・・・(笑)
そしてようやく迎えた13:00。
日銀から正式に政策金利据え置きをが発表されました。
完全に植田氏の術中にハマった気がします。
彼は元々、金融政策の転換は何ら最初からする気はなく、むしろ評価している方で、今回は当然意欲はなかった。
なのに周りが勝手に騒ぎ、指示したのかしてないのかは知らないが、あの発表前の日経の記事で円売りポジションを解消&円買いポジションを積み増し、最終的に1時間も世界を待たせた上で「現状維持」。
あっぱれという感じです。
まさにテクニシャンですね。
そんな冗談はさておき、内容を簡単に。
今会合におけるポイントは主に3点。
まずは金融政策に関しては現状維持ということ。
いわゆるイールドカーブコントロール(YCC)に関する話ですが、ほとんど一言一句変更していないという徹底ぶり。
とにかく、物価安定目標が達成されない限り、動くことはないということです。
続いて金融政策の見直しについて。
こちらは少し話題になりましたが、「多角的にレビュー」という文言でした。
しかも黒田総裁の10年間に限らず、1990年代後半からの様々な金融緩和政策を点検(「レビュー」)するということ。
期間は1年〜1年半とされています(何でこの期間を決めたのかが謎)。
最後に3点目は市場の反応ですが、ご存知の通り、円安・株高でした。
そりゃそうですよね。
現状の金融緩和の方針を「しばらく」転換しないことが明確に分かったわけですから、円を買う必要もありませんし、金融引き締めがない以上、株が上がるのは必然かと。
ということで、もはや今年は慢性的に円安になりそうですね。
わざわざ円を買う必要は全くなく、いくらテクニカルで売りだとしても売りたくない、そう感じてしまいます。
この日銀政策金利の一連を受けて、クロス円は大きく上昇しました。
ドル円は136円台、ユーロ円は2008年ぶりに150円台へ、ポンド円は171円台、カナダ円は100円台に復帰、そして当ブログで毎週注目していたスイスフラン円は1979年12月以来の152円台へ。
さあ、これを受けての5月第1週。
相場は大きく動き出しました。GWですが、しっかりとリスクをとりながら立ち回りたいですね!
クロス円すんげ〜
こりゃ〜退場者多発でしょうねぇ。
今週の相場分析
今週の重要経済指標
☆月曜日(5月1日)
※香港と中国は祝日で休場(メーデー、中国は3日まで)
※イギリスは祝日で休場(アーリーメイバンクホリデー)
※欧州各国は祝日で休場(メーデー)
・23:00〜ISM製造業景況指数【予想値:46.7、前回値:46.3】
☆火曜日(5月2日)
※中国は祝日で休場(メーデー、3日まで)
・13:30〜豪中銀(RBA)政策金利&声明発表【予想値:据え置き、前回値:据え置き】
・20:20〜ロウRBA総裁発言
・23:00〜JOLTS求人
☆水曜日(5月3日)
※中国は祝日で休場(メーデー、3日まで)
※日本は祝日で休場(5日まで)
・6:00〜RBNZ金融安定報告書公表
・7:45〜NZ雇用統計(失業率)【予想値:3.5%、前回値:3.4%】
・10:30〜小売売上高(オーストラリア)
・21:15〜ADP全米雇用報告【予想値:15.0万人、前回値:14.5万人】
・23:00〜ISM非製造業景況指数【予想値:51.8、前回値:51.2】
・23:30〜週間原油在庫
・27:00〜FOMC政策金利&声明発表【予想値:25bp利上げ、前回値:25bp利上げ】
・27:30〜パウエルFRB議長記者会見
☆木曜日(5月4日)
※日本は祝日で休場(5日まで)
・10:00〜貿易収支(オーストラリア)
・10:45〜財新製造業PMI
・21:45〜ECB政策金利&声明発表【予想値:25bp利上げ、前回値:50bp利上げ】
・21:30〜貿易収支(カナダ)、新規失業保険申請件数、貿易収支(アメリカ)
・21:45〜ラガルドECB総裁記者会見
・25:50〜マックレムBOC総裁発言
☆金曜日(5月5日)
※日本は祝日で休場(5日まで)
・10:30〜RBA四半期金融政策報告
・10:45〜財新サービス業PMI
・18:00〜ジョーダンSNB総裁発言
・21:30〜雇用統計(アメリカ)
*非農業部門雇用者数【予想値:17.8万人、前回値:23.6万人】
*失業率【予想値:3.6%、前回値:3.5%】
・21:30〜雇用統計(失業率)(カナダ)【予想値:5.1%、前回値:5.0%】
今週のトレード戦略
米ドルは正味分からない。FOMCでのセルザファクトがあるか。
正直なところ、米ドルの方向性はやはりイマイチ掴めていません。
というのも、先週は日銀がメインであり、ドル円は円が売られたことによって上昇しましたが、通貨強弱を見ると明らかなレンジ。
ドルストレートは「トレンドレス」といったところでしょうか。
こちらはドル円の日足。
先週と違い、短期レベルの上昇チャネルを引きました。
やはり、目先の目標は137円台後半。
こちらを上抜けないと正直「分からない」です。
買うには現状高い位置ですし、売るには上昇の角度がきついので何とも。
今週はFOMCを始め、様々な米指標が待ち構えていますので、137円台後半を上抜けていくチャンスはたくさんあります。
ただ、ドルの強さで上抜けていくというよりは、円の弱さで抜けていくイメージ。
仮に、今回のFOMCでもう一回25bpの利上げがアナウンスされたところで、市場としては「あっそう」くらいなのではないでしょうか。
では、もう少し多面的に米ドルを見てみましょう。
米ドルを占う上で欠かせないのがやはり10年債。
こちらはなんと、あの金曜日のドル円の上昇があったにもかかわらず、陰線です。
しかも高値を切り下げて落ちてきています。
これを見てしまうと、いよいよ3.32%のサポートを下抜けて本格的にドルが売られていく気がします。
こちらはドルインデックスの日足。
金曜日は陰線とは言わずとも上髭陽線。
やはりドルの上値は重くなってきているように感じます。
以上の3点より、「米ドル売り」目線を持ちたい。
ただ、もちろん相手は円ではありません。
かといって、その他のドルストを見回しましたが、何とも言えない位置。
あとはこの通貨ペアしかないでしょう。
ゴールドです。
先週は少し監視通貨から外しましたが、いよいよ最高値に向けて準備運動をしているような値動き。
今週はゴールドのロング狙いです。
もちろん、ボラティリティーがとにかく凄いですから、安全にいきましょうね。
レバレッジ抑えても、しっかりと利益が取れるのがゴールドです。
なお、対円でのゴールドは最高値を更新中。
やはりファーストリパブリック銀行をはじめとした金融不安にも強いのがゴールドの強いところですし、今週は推したい通貨ペアだと思っています。
対円のゴールドは取引するつもりもなく、分析もしていませんが、掲載してみました。
もはや押し目すらなく円安が拍車をかけて上昇していますね。
さて、対ドルでのゴールドの下位足を見てみましょう。
4時間足まで落とし込みました。
現状は、やはり先週の主役が「円」であっただけあって、小幅の値動きで引け。
そろそろ上向いてきたか?と感じられるのは2010ドルを乗せてきてからはないでしょうか。
こんな小さなレンジ、相手にするだけ時間の無駄です。
大丈夫。今週は間違いなくどちらかには動くはず。
上ならばしっかりとついていきたい。
1943ドル(紫水平線)を下抜けるようなら一回考え直さないといけないですが。
なお、こちらは参考にしかなりませんが、土日にもかかわらず、「準安全資産」とされるビットコインも元気に上昇中。
ビットコインと金はそこそこ相関性があります。
まったく同じというわけではありませんが、「安全資産」という役割を与えられている点で同じです。
このビットコインの底堅さも、金の上昇を裏付けられるのではないでしょうか?
今週のメイン監視通貨はゴールド!短期的な値動きに囚われないようにしたいですね!
その通り。レバレッジと損切りをしっかりと抑えて臨みましょう。なぜならば、現時点は「歴史的に見て高い位置」だからです。
円売りは常に狙う
前述したとおり、円を買う理由は全くありません。
テクニカルで買う必要もないと思います。
さすがに、先週売られすぎてしまいましたから、多少の買いは入るかもしれませんが、もはや常に円売りです。
さて、こちらは先週大きく上昇したユーロ円。
これを売れという方が難しいです。
先ほども書いた通り、2008年以来の高値。
さすがにここから買っていくには背が遠すぎますので、一旦押し目を待ちたい。
某岐阜暴威氏が絶賛捕まっていますが、「助かれ!」と祈りながら下がるのを待ちましょう。
最終的にはトドメを刺すような形になるかと思いますが・・・。
週足で見れば、上値余地は余裕であります。
170円台なんて、夢ではないかもしれませんね。
こちらはポンド円。
おかえり171円台ということで、髭なしの陽線となりました。
こちらもここから買っていくにはさすがにリスクがあるため、多少の押し目を見ながらしっかりと上を狙って行きたい。
現状、ユーロ円もポンド円もその他のクロス円も同様、まったく下げることなく先週は引けていますので、相当強いことがわかります。
まずは焦らず飛び乗ったりしないで、時間足レベルで押し目を待ちましょう。
そこはトレーダーの腕の見せ所です。
ちなみに、読者のみなさんそれぞれで確認できるかと思いますが、オセアニアに関してはやはり弱い地合いです。
狙っていくべきはユーロとポンド、あとはスイスフランの欧州通貨である方が、無難かと思います。
欧州通貨買い&オセアニア売りは一旦息切れか?
こちらに関しては4月以降ずっと勧めてきたものになりますが、さすがに一旦の休憩も頭に入れておかなければならないかと思います。
ユーロオージー、ポンドオージーを掲載しました。
AUD/NZDを見ると、NZドルの方が政策金利の引き上げ余地があり、豪ドルの方が弱いというのが最近です。
それを踏まえて週足を見てみると、どちらも明確にレジスタンスに接近中。
ユーロオージーはタッチして反転、ポンドオージーはもう少し上にあるため、そこまで叩かれずに引けた模様。
ここのところしばらく上げ続けましたからね。
少し上値が重くなるのはイメージしたいところですが、もちろん「売り」ではありません。
あくまで一旦止まるのでは?と考えているだけであって、これだけのトレンドの強さならば、一発で上値を抜いていくのも考えられます。
こちらに関しても「押し目待ち」。
以上です!
今週は米指標が多かったり、祝日があったりと、せわしない1週間とはなりそうですが、そういう1週間ほど、僕たちトレーダーにとっては腕を試される1週間だったりします。
4月うまくいった人も、うまくいかなかった人も、5月の月初、しっかりと稼いでいきましょう!
それではまた!
とにかくFOMCまでは待機でよさそうですね。月曜日は欧州が祝日休場ですし。
月初は何月だろうと難しいですから、下手こかないようにだけ気をつけたいです。