トレーダーのみなさん、こんにちは!
先週は日経の日曜真夜中2時の「政府、新日銀総裁に雨宮氏を打診」という報道があり、大きく窓を開けてからの大波乱の週でした。
このまま雨宮氏かと思いきやのスーパーサプライズ、金曜日には植田氏で確定しました。
相場を動かすファクターはたくさんあったのに、いまいち方向感が出ず、取っ付きづらい相場が続いています。
この相場に動力を加えるのは、もう今週の米CPIしかないでしょう。
もしこれで動意づかない場合、今月は諦める、それくらいの覚悟で待機しております。(笑)
とにかく、ドル円の方向感が欲しいですね。
週明けに大きく開けた窓も残念ながらクローズしています。
おそらく相場参加者は動くのをみんな待っていますね。
頼むぞCPI!
ちなみに、CPIは少し以前と算出方法が違うという情報が入っていますのでご注意。
それでは!2月第3週も張り切っていきましょう!
この記事では、毎朝8時までに「ごまぷい『おやすみ』短観」として、その日の相場振り返りコメントを、「ごまぷいトレードチェック」では、筆者ごまぷい自身のトレード結果・ポジション報告を随時更新していきますので、ぜひ毎日チェックしてくださいね!
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2023年2月第2週の振り返り・・・
1週間の通貨強弱をグラフで!
簡単な振り返り〜植田氏って誰?〜
さて、今回は日銀ネタだけで大丈夫そうですね。
改めまして、金曜日の報道を確認しましょう。
「日銀新総裁に植田和男氏を起用へ 初の学者、元審議委員」(日経、2023.2.10)
とりあえず、みんなでもう一回声を揃えて言っておきましょうか。
せーの!
あなたダレ!?
いや、ほんと、ダレやねんです。
確かに超有力候補の現副総裁雨宮氏は以前から「新総裁は固辞している」と噂でした。
ですが、わざわざ相場がしまっている日曜の深夜2時に日経がわざわざ記事を飛ばしてきた訳ですから、信じない理由がないですよね。
完全にハメられましたよ。
僕はね、雨宮新日銀総裁が就任するのに備えて、彼の2020年からの講演・挨拶のテキストを全て読んで、さて、記事を書こうかとしていたんです。
ちょうど記事を書こうとした時、あの報道ですよ。
さすがに驚きました。
せめて、以前から名前が挙がっている方ならまだしも、ロイターが若干触れた程度の植田氏になるとは。
先生、雨宮氏の特集記事書くんだって張り切ってましたもんね・・・。
とりあえず来週日銀へ足を運ぼうと思います。
日経はもちろんのこと、国内のメディア各社は完全にノーマークだったと思います。
海外勢もびっくり。
Bloombergですら、「WHO‐EDA?(フーエダ?)」と植田氏の名前をもじったダジャレを紹介し、意外性を強調したくらいです。
そういえば、新首相が決まった時は「Who is Kishida?(岸田って誰?)」と言われたものです。
え、河野じゃないの?みたいな。
我々からすると「いや、んなわけ!」という感じですけどね(個人差あります)。
なんかあの日、日経平均が落ちたのは笑いましたが。
さて、新総裁候補からは相当断られたんでしょうね。
そりゃこのタイミングで総裁を引き受けるなんて、火中の栗を拾うどころか、時限爆弾を拾いに行っているようなものです。
誰もやりたくないでしょうね。
やっとこさ、受け入れてくれた植田氏のプロフィールを簡単に見ておきましょう。(完全に引用です)
・氏名:植田 和男(うえだ かずお)
・年齢:71歳(1951年生まれ)
・出身:静岡県
・研究機関:東京大学
・卒業:東京大学・マサチューセッツ工科大学
・略歴:
1985年 大蔵省財政金融研究所主任研究官(〜1987年)
1998年 日本銀行政策委員会審議委員(〜2005年)
1993年 東京大学経済学部教授
2005年 東京大学大学院経済学研究科教授
2011年 日本政策投資銀行社外取締役
2017年 東京大学名誉教授、共立女子大学教授
2020年 共立女子大学ビジネス学部ビジネス学科教授
・主な書籍:
『国際マクロ経済学と日本経済 開放経済体系の理論と実証』(東洋経済新報社、1983年)
→サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞
『戦後経済変動と経常収支』(大蔵省財政金融研究所、1986年)
『ゼロ金利との闘い 日銀の金融政策を総括する』(日本経済新聞社、2005年)
『大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』(中経出版、2017年)
・7月日経寄稿:
「出口戦略を用意しておく必要がある」
「多少のインフレで正常化に舵を切ってしまっては日銀の信用が失われかねない」
「遅かれ早かれ金融緩和は真剣な点検を要する」
「『持続的な』2%物価目標の達成は長い道のりになる」
ということで、日銀総裁に学者から起用されるのは戦後初、とのことで大々的に報道されています。
今までは日銀関係者か、財務省関係者からでしたからね。
この辺のゴタゴタは相場と関係がないので割愛。
そんな植田氏ですが、徐々に素性が明らかになってきています。
抑えなければいけないのは、日本のこの30年に及ぶ暗黒の時代(「失われた10年(だとか20年だとか30年だとか)」)を作り上げた速水元日銀総裁体制下の審議委員だったということです。
まだバブル崩壊から経済が立ち直っていない中、ゼロ金利を解除したあの速水元日銀総裁。
そこに一度は反対票を入れたものの、最終的に賛成票を入れたのが植田氏と言われています。
この傷跡は未だ日本経済に根強く残っている、これが共通認識かと。
黒田総裁は「『異次元』の金融緩和」を行うことで、当初は2年で物価上昇率2%を達成するはずだったわけですが、随分と時間が経ち、ようやく出口の光が見えてきました。
まぁ、もう少し早くできたんですよ。消費増税なんてしなければ。
さて、新総裁に植田氏との報道で、ドル円をはじめとしたクロス円は強い円高に振れました。
市場としては「異次元の金融緩和」からの離脱を想起したのでしょうね。
ただ、彼からのコメントは「現状の景気と物価からすると、現在の日銀の政策は適切である。当面は、金融緩和の継続が必要でと考えている」でした。
これを受けてクロス円は逆噴射。ほとんどのペアでほぼ全戻ししました。
彼の発言には今後来週以降は注意が必要ですね。
どちらにせよ、彼の任期5年の間には間違いなく「出口戦略」として「異次元の金融緩和」からの離脱があります。
それはもちろん、今すぐの話ではありませんが、多く見積もっても5年です。
新総裁、大きな転換とまではいきませんが、我々国民としてもしっかりと見守っていきましょう。
また何か新しい情報が入れば記事内にて更新します。
ドル円の今週の展望
こちらドル円の日足チャートです。
僕のブログのリピーターさんでしたら、もうしつこいくらい見たかと思いますが、ドル円は134.500付近をしっかりと上に抜けない限り、売り目線でいきます。
ただ、ファンダメンタルズ的にドル売りというわけでもないですよね。
これが今、ドル円を訳わからなくしている理由だと思います。
テクニカル的には売り、ファンダ的には買い。
かといって仕込み的なポジションも取りたくない、という感じ。
どっちにしても、捕まったら面倒ですからね。
ただ、個人的には上方向なのではと思っています。
日銀総裁も決まり、材料としては出尽くし。
5年スパンで見れば金融緩和脱出なわけですが、少なくとも直近での政策変更はない、とすると積極的に円は買えないかと。
こちらは米国債10年利回り。
少しチャネルを引き直しました。
安値は切り下げていますので中期的には下降チャネル。
ただ、オレンジの下降の角度は脱出したようです。
ドル買いの勢いはまだありそうですね。
目標は紫の3.90%付近。
ここさえ抜けてしまえば、強気にドルを買える相場になるのでは?と思っています。
まぁ、CPI次第でしょうけど・・・。
いい加減、トレンドが出てほしいものです。
2月は本当にパッとしませんね。
月曜日(2月13日)
スケジュール
重要経済指標詳細
特になし
ごまぷいの「おやすみ」短観(執筆:25:30時点)
本日の週明けは先週とは打って変わって穏やかな開場となりました。
若干の円高寄りの窓が開きましたがすぐに閉め、そこからは米国債10年利回りの上昇を支えにドル円主導の円売り。
クロス円は軒並み上昇しました。
ドル円は132円台を東京時間に回復。だいぶ足元を固めたようです。
欧州時間、NY時間もさほど東京時間と変わることはなく、円安が継続。
ボウマンFRB理事の「利上げ継続」発言も見られ、ドル円は132.82円ほどまで上昇しました。
なるほど、やはり日銀のごたつきが無事に通過したことによる円売りが入っていますね。
当記事の週初に書きましたが、ドル円はやはり上方向。
特に明日のCPIの数字もポジティブを想定しているのでしょうね。
円買いポジションはだいぶ捕まっているように感じます。
このままドル円が上に突き進んでいくようなら他のクロス円も追随するでしょうね。
明日のCPIは「計算方法が若干違う」ことで少し賑わせていますが、そこまで大きな変化はなさそうです。
数字としては「予想より上」でしょうか。
アメリカの住宅価格はかなり上がっているデータもあります。
CPIの住宅価格の寄与度は30%を超えており、非常に大事なデータです。
となるとやはりドルは上方向を予想します。
ただ、こればっかりは政策金利とは訳が違いますので予想はできません。
今ノーポジという人は、無理せず数字を見てからで良いのではないでしょうか。
順調に上げてきていますね。
とはいえ、ドル円がそこまで上げるほど金利が上がったのか?と言われれば微妙。
今日のドル円の上昇は「円売り」によるものだと言い切れますね。
とにかく明日のCPIは要警戒です。
心して待機しましょう!
ついに来ましたねCPI。最近はスプも以前ほど広がらないので、スキャルピングにチャレンジしたいです。
先生はスキャが苦手なので、高みの見物といこうかと思います。
ごまぷいのトレードチェック
・GBP/AUD(S):建値1.74160(SL、1.74550)
・GBP/AUD(S):建値1.74360(SL、1.74550)
チャート上のオレンジ水平線が建値です。
オーストラリアの買い&ポンドの売りは以前から指摘してきました。
エントリーの形ができたため、ショート中。
先ほど狩られそうになりましたが、すんでのところでセーフ。
うまくいけばこの特大サポートを割り込めるのではないでしょうか。
仮に明日のCPIがポジティブになると、ドル高となって株安になりそう。
そうなると豪ドル買いって微妙な気がするんですが、そんなの22:30になってみないと分からないですからね。
とりあえず損切りはタイトに、あとは明日に持ち越そうと思います。
もし、CPIまでに鬱陶しい動きがあれば、捌くつもりです。
それではまた明日!
火曜日(2月14日)
スケジュール
・日銀総裁(正副)後任人事案を国会に提示
重要経済指標詳細
・8:50〜第4四半期GDP(一次速報、日本)【予想値:0.5%、前回値:-0.3%】
《ロイター記事》
「実質GDP、7─9月期は4四半期ぶりマイナス 輸入増が影響=内閣府」(2022.11.15)
・内閣府が15日発表した実質国内総生産(GDP)1次速報によると、2022年7―9月期の成長率は前期比0.3%減、年率換算で1.2%のマイナス成長となった。4四半期ぶりのマイナス。
・内需に底堅さがみられる一方、対外サービスの一時的な支払いで輸入が増加したことが影響した。
・GDPの多くを占める個人消費は前期比0.3%増。衣服や外食などが増加した。4四半期連続でプラスとなったが、前期の1.2%に比べて伸び幅は縮小した。
・個人消費とともに内需の柱となる企業の設備投資は同1.5%増と、2四半期連続プラス。内閣府によると、半導体製造装置などが増加した。コロナ禍で先送りしていた企業の設備投資はそれなりに多いとされる。
・16:00〜雇用統計(イギリス)
*失業率【予想値:3.7%、前回値:3.7%】
《ロイター記事》
「英賃金、9─11月は前年比+6.4%に加速、失業率は横ばいの3.7%」(2023.1.17)
・英国立統計局(ONS)は17日、9─11月の賃金(ボーナスを除く)(訂正)が前年同期比6.4%増と、新型コロナウイルス流行時を除けば2001年の統計開始以来最大の伸びとなったと発表した。
・新型コロナ流行時は賃金が大幅な伸びを記録したが、ロックダウン(都市封鎖)や政府の支援措置により統計にゆがみが生じた。
・9─11月の失業率は3.7%と前月から横ばいで、約50年ぶりの低水準付近にとどまった。
・22:30〜消費者物価指数(アメリカ)【予想値:6.2%、前回値:6.5%】
*コアCPI【予想値:5.5%、前回値:5.7%】
《ロイター記事》
「米CPI、12月は6.5%に鈍化 前月比も2年半超ぶりのマイナス」(2023.1.12)
・米労働省が12日発表した昨年12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比6.5%上昇した。伸びは11月の7.1%から鈍化し、2021年10月以降で最小となった。結果を踏まえ、米連邦準備理事会(FRB)が来月の会合で、利上げペースをさらに減速させる可能性がある。
・前月比では0.1%下落と、予想の横ばいに反し下げに転じた。下落は20年5月以来2年半超ぶりで、3カ月連続で市場予想を下回った。11月は0.1%上昇していた。ガソリンなどの価格が下落し、インフレが持続的に鈍化している傾向を示した。
・「インフレの山場は過ぎたが、下り坂がどれだけ急であるかが問題」
・「FRBの取り組みが実を結び始めているのは確かだか、2%の目標達成にはまだしばらく時間がかかるだろう」
ごまぷいの「おやすみ」短観(執筆:26:00時点)
本日の東京時間ではまず、日本のGDPが発表されました。
☆GDP(一次速報)
・予想:+0.5%→結果:+0.2%
ということで、予想ほど改善されず。
ただ、プラス成長は守っており、2四半期ぶりのプラス成長となりました。
また、先週の時点で確定していたわけですが、公式に日銀人事も公表されましたね。
☆日銀新人事
・総裁:植田和男
・副総裁:氷見野良三、内田真一
予定通りですね。
さすがに大きく相場は動きませんでしたが、ようやく一息ついたな、という印象でした。
植田氏も「国会で承認を得られれば、誠心誠意頑張る」と言ってますので頑張ってもらいましょう。
植田和男氏については、上記で軽く触れましたので、まだの方はご参考ください☺︎
そして触れるまでもないというか、もはや意味不明なのですが
☆中国外務省報道官
「中国、日本に気球問題を巡り過大宣伝を控えるよう期待」
いやこれ、自己中過ぎるというか、内政干渉というか、一体なんなんでしょうか。(笑)
なんで我々が、よく分からないチャイナの気球の報道のあり方について指図を受けなければならないのか・・・。
てかそもそもこの気球問題、本当に意味不明過ぎます。
アメリカが撃ち落としているわけですが、あまり事が大きくならないことを祈ります。
さて、本日のメインイベント、消費者物価指数を振り返りましょう。
☆消費者物価指数
・総合指数:予想6.2%→結果6.4%
・コア指数:予想5.5%→結果5.6%
やはり市場の期待通り、予想よりは高かったため、ドル買いが一瞬入りましたが・・・。
ドル円も上値が重く、失速。
ドルの方向感は一時全くわからなくなり、最終的にはドル高に一応進行しています。
11月、12月、1月と、3円以上の値幅をつけてきたCPI。
今月は1円ちょっとということで、個人的には呆気に取られたというか、なんというか。
特に相場に新しい刺激を与えたわけでもなく・・・。
はぁ、何なんですかねこの相場。(笑)
もう、さっさとチャートだけ振り返って終わりにしましょう。
ドル円は直近高値を超えてきましたね。
この時間にドル高が進行したおかげで、日足としては強い陽線になりそうです。
目先の目標は相変わらず134.550。
ただ、レジスタンスとしてしっかりと売りが入るかどうかは微妙なところです。
教科書のような反発をして現在上昇中。
しばらくはドル買いで大丈夫そうです。
あとはドルの相手選び。これの精査は必要でしょうか。
CPIというビッグイベントを通過し、市場としてはドル買いで方向感を定めたのかもしれません。
僕としても明日からはドル買いでポジションを構築していこうと思います。
それではまた明日!
今日は無駄に気張って疲れたなあ。
方向感が決まったと仮定して頑張ります!
頼むからトレンドというトレンドを出してください・・・
ごまぷいのトレードチェック
・GBP/AUD:建値1.74160→1.74550(SL、39pips)×2
・GBP/AUD:建値1.74360→1.74550(SL、19pips)×1
昨日のポンオジショートは午前中に切られました。
仕方ないですね。
ただ、引き続きポンオジショートについては狙っていこうと思っています。
今月、なかなかうまくいかず、精神的に厳しいですが気持ちを切り替えて頑張ります。
おやすみなさい!
水曜日(2月15日)
スケジュール
重要経済指標詳細
・16:00〜消費者物価指数(イギリス)【予想値:10.2%、前回値:10.5%】
《ロイター記事》
「英CPI、12月前年比+10.5%に鈍化 食品は77年以来の大幅上昇」(2023.1.18)
・英国立統計局(ONS)が18日発表した2022年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率が3カ月ぶりの低水準の10.5%に低下した。ただ食品・飲料は引き続き値上がりし1977年以来の大幅な上昇率となった。
・CPI上昇率は10月に前年比11.1%と41年ぶりの高い伸びを記録したが、11月(10.7%)、12月と低下した。
・ガソリンや衣料の価格がCPIを押し下げる一方、食品・非アルコール飲料は前年比16.8%上昇し77年9月以来の上昇率だった。
・ハント財務相は、CPIを受け、高インフレは「家庭や財政にとって悪夢」で、企業投資に打撃を与え、ストライキにつながったと指摘。「どんなに厳しくとも、インフレを抑制する計画を堅持する必要がある」と述べた。
・22:30〜小売売上高(アメリカ)【予想値:1.7%、前回値:-1.0%】
《ロイター記事》
「米小売売上高、12月は1.1%減 予想超える落ち込み 2カ月連続減」(2023.1.19)
・米商務省が18日発表した2022年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.1%減り、2カ月連続で減った。減少率はロイターがまとめた市場予想の0.8%より大きく、自動車や各種商品(モノ)の売り上げが減ったのが響いた。個人消費や経済全体が弱含んでいることを示した。
・「12月の低調な小売売上高は、経済を巡る不確実性が高まる中、消費者が支出を控えている可能性を示唆している」
・「米経済が弱含み、23年のリセッション(景気後退)リスクが高まっている」
・減少したのは12月のモノの価格下落が一因になったとみられる。高インフレを背景にした消費者の節約志向の高まりを受け、年末商戦は10月に前倒しされていた。
・米連邦準備理事会(FRB)がインフレ対策で利上げしていることも小売売上高の重しとなっている。モノの購入にはクレジット決済が用いられる傾向があるためだ。
・12月の寒波とガソリン価格下落は、ガソリンスタンドの売上高に影響を与えたとみられる。
ごまぷいの「おやすみ」短観(執筆:26:30時点)
本日の東京時間は特段大きな経済指標がなく、先日のCPI後のドル高の流れを継承。
ドル円は一時仲値に向けて円高が進みましたが、午後に入ってから直近高値を目指す動きに。
その後欧州時間には、イギリスの消費者物価指数が発表されました。
☆英消費者物価指数
・総合指数:予想10.3%→結果10.1%
・コア指数:予想6.2%→結果5.8%
これを受けて一時ポンド安が進み、1時間足レベルで70銭ほどポンド円は下落しました。
続いて本日のメインの米小売売上高。
☆米小売売上高
予想:1.8%→結果3.0%
これを受けてドル円は30銭ほど上昇。現在も高値を追う展開となっています。
さて、これでアメリカに至ってはADP・ISM(非製造業)・雇用統計・消費者物価指数・小売売上高の全てにおいてポジティブな数字が出たことになりました。(※悪かったのはISM(製造業)のみ)
そりゃ〜ドル高になりますよね。売る理由がありません。
市場においてはFRBの利上げ織り込みが少しずつ進み、5.25〜5.50%(あと3回、6月まで利上げ継続)が優勢となりました。
上記のように数字ベースで好調なのと、最もハト派であるブレイナードFRB副議長が退任する見込みになったのも影響しているようです。
さぁ、週初めの当記事の予想通り、目先の目標である134円ミドルまでドル円は接近してきました。
いわゆるダウ理論上の戻り高値となります。
ここを抜けてしまえばトレンド転換を推測します。
ん?「推測」?
はい、推測です。
戻り高値を超えたからといって長期的に上向いたかと言えばそうではなく、現在はチャート上にある通り、中期下降トレンドの真っ最中ですね。
ではどこで完全にトレンド転換したと言えるかというと、だいたいですが138円くらいでしょうか。
こちらがちょうどチャネルの上限とぶつかりますのでここさえ抜けてしまえば超スーパーアルティメットドル円買いで勝負できます。
ということでまとめると、現在のドル円の状態はこうです。
・短期:上方向⬆︎
・中期:下方向⬇︎
・長期:上方向⬆︎
となると、今の僕らができることは何か。
それはまず、この134円ミドル付近をしっかり超えることができるか、これを静観します。
多分超える気がしますけどね。
そして上抜け確認後、押し目を待って138円へ目指してロングです。
現在ドル円を下から持っている人は羨ましいです。
このまま抜けてくれれば、僕も加勢します。
ノーポジの人は静観しましょう。
抜けてからの方が確実であり、再現性が高まります。
米国債10年利回りも超順調。
昨日の高値をしっかりと超え、3.9%を目指しています。
このドル高は逆らってはいけないもの、これは断定できます。
間違ってもドル売りで捕まらないように、しっかりと値動きを見てトレードしていきたいと思います。
誰が見てもドル高!昨日のCPIが結局きっかけとなってトレンドが見えてきましたね!
まさにそうですね。あとはターミナルレートを意識しつつという感じでしょうか。
ターミナルレート?
はい。先ほども書いた通り、最終利上げ地点が上がってきています。これはシンプルに株安要因。つまりリスクオフを想起させます。
わざわざこう書いたのは、今のところ円売りが強いのでクロス円が上がっているわけですが、気になるのはドルストは大して上がっていないところ。
もちろん円に関しては材料出尽くし状態で、売るに越したことはないですが、クロス円買いでついていくならば、ドルストを見ながらでないと案外値が伸びない気がしてきました。
個人的に、クロス円買いはもちろん狙っていますが、株安が伴うリスクオフパターン、つまりドルストの下落もしっかりと見ていきたいと思っています。
ごまぷいのトレードチェック
・XAU/USD(S):1851.78→1835.95(TP、158.3pips)
本日の正午、良い1時間足が確定(11:00足)していたので、軽くショートしたら思ったより伸びました。
まだまだ下目線ですが、とにかく今月はボコられているので利確。
少し資金が回復して安心しています。
にしてもドル高がすごいですね。しかしながらゴールドロング勢の損切りはまだまだありそうですし、ショーターの利確はまだ全然されていない感じがします。
下髭がないですからね。
ゴールドは本気で一掃しにいく通貨。捕まっているロンガーを駆逐するまで下がると思います。
さて、トレンドというトレンドが発生してきています。
2月前半のクソ相場(口が悪い)の挽回としてドル高相場でしっかりと値幅を取っていきたいです!
おやすみなさい!
木曜日(2月16日)
スケジュール
重要経済指標詳細
・9:30〜雇用統計(オーストラリア)
*失業率【予想値:3.5%、前回値:3.5%】
*新規雇用者数【予想値:2.10万人、前回値:-1.46万人】
《ロイター記事》
「豪就業者数、12月は予想外の減少 失業率48年ぶり低水準付近」(2023.1.19)
・豪連邦統計局が19日発表した12月の雇用統計は、就業者数が前月比1万4600人減と、市場予想(2万2500人増)に反してマイナスとなった。失業率は3.5%で最近付けた48年ぶり低水準をわずかに上回った。
・12月のフルタイム就業者数は1万7600人増加した。また、2022年通年の就業者数の伸びは45万2000人と堅調だった。
・「22年を通じた力強い雇用の伸びは高い労働参加率と低失業率とともに、引き続き逼迫した労働市場を反映している」
・22:30〜生産者物価指数(アメリカ)【予想値:5.4%、前回値:6.2%】
*コアPPI【予想値:4.8%、前回値:5.5%】
《ロイター記事》
「米卸売物価、12月は前月比0.5%下落 予想以上の落ち込みに」(2023.1.18)
・米労働省が18日発表した2022年12月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.5%下落と市場予想(0.1%下落)以上の落ち込みとなった。エネルギーと食品の価格が下落した。
・変動の大きい食品、エネルギー、貿易サービス部門を除いたコアPPIは0.1%上昇。
ごまぷいの「おやすみ」短観(執筆:27:30時点)
本日の東京時間はいつもとは少し違い、前日のNYの流れを継承せず、仲値にドル円が上昇したのちに、上値を切り下げる展開に。
また、9:30にはオーストラリアの雇用統計がありました。
☆豪雇用統計
・失業率
予想:3.5%→結果:3.7%
・新規雇用者数
予想:+2.00万人→結果:-1.15万人
これを受けて豪ドル円は50銭ほど下落。
この国、なんなんでしょうね。数字が強くなったり弱くなったり。(笑)
正直方向感が掴めません。
結局、市場も僕と同じことを思っているのか、指標で下げた分は一度戻しました。
さて、本日のメイン、22:30の生産者物価指数を見てみましょう。
☆生産者物価指数
・総合指数:予想5.4%→結果6.0%
・コア指数:予想4.9%→結果5.4%
ナニコレ。
めっちゃ強い数字。(笑)
実は寝不足でリアルタイムで見られなかったわけですが、起きてすぐ結果を見てどんな相場になっているか、秒でわかりました。
これを受けてドルが売られるわけがない。
上がった値幅は大したことはなかったですが、トレンドは継続でしょう。
ただ、ドル円はなんと、当記事においてずっと前から注目している134円ミドルで折り返し。
いや、さすがに多少は売られると思っていましたが、こんなにきれいに反応すると少し面白いですね。
僕がこのレートを言い出したのはいつからだったでしょうか。
1月中旬くらいから言っていたような気がします。
「ここを『明確に』超えるまでは売り」と。
さて、明日、そして来週はこのレートの攻防です。
なんといっても戻り高値ですから、ショーターも気合いが入っているのかもしれませんね。
ただ、ファンダメンタルズ的にドル売りは少しナンセンスな相場となっています。
これを踏まえると、上抜けは必至かもしれませんね。
米国債10年利回りも本日もしっかり順調に上げ幅を拡大。
あっという間に3.8%後半を乗せてきましたね。
ドル円がさらに上昇するには、この米国債10年利回りにかかっています。
引き続き注視しつつ、ドルペアのトレードをしてきたいと思います。
ドル強すぎますね。まさにグレートオブアメリカ。
「データ次第」を連呼するFRBも、さすがに利上げ幅を広げざるを得ないですね。
ごまぷいのトレードチェック
・EUR/GBP(L):建値0.89050(SL:0.88600、45pips)×2
本日はもう体力の限界なので、レートだけ提示しておきます。
おやすみなさい。ゆろぽん、ばくあげ、おねがい。
金曜日(2月17日)
スケジュール
重要経済指標詳細
特になし