【FX】2023年7月第1週、相場分析&トレード戦略!日銀が介入しない、その理由とは?今週はドル買い戦略!

トレーダーのみなさん、こんにちは!

先週はECBフォーラムが開催され、パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、ベイリーBOE総裁、そして植田日銀総裁が一挙に集まり、パネルディスカッションをするというイベントがありました。
ただ、良くも悪くも真新しい発言はなく、それとなく通過した印象です。
恐らく世界中のトレーダーたちが気にしている我が国の円に関しても、いつも通りの発言のみが繰り返され、少し期待はずれというか、拍子抜けした感が否めませんでした。
いわゆる「レートチェック」くらいまでは想定の範囲内でしたがそれもなく。
この円売りに歯止めは効くのでしょうか。

さて、今週は恒例の米指標祭り。
ISM製造業&非製造業景況指数ADP雇用統計と重要指標が並びます。
また、オーストラリア政策金利も火曜日に控えており、大忙しの週となりそうです。

それでは、今週も頑張っていきましょう!

初めましての方はぜひこちらもご覧ください!☺︎
みなさんのおかげで大好評!1600人以上の方に読んでいただけました!!!

目次

先週の相場分析

先週の通貨強弱

*上記画像はFX-labo様より引用。公認スポンサーになりました!☺︎
読者のみなさんも、通貨強弱のチェックはぜひ、FX-laboさんで!

先週の相場概観

書き出すのが遅れてしまい、週を通した通貨強弱が1日ずれています。(先週火曜日が一番左に来ています)

さて、先週最も強かったのは米ドルでした。
ECBフォーラムにおける、パウエルFRB議長の発言や過去の発言、数字などを踏まえて「今年は少なくとも利下げしないのでは?」という憶測が飛び交ったのが主な原因でしょう。
金曜日にはPCEデフレータという、三大物価指標のうちの一つが発表されましたが、概ね予想通りであり、今週は月曜日が短縮、火曜日が祝日休場なのも相まって最終的には売られて週が引けています。

この影響は他の通貨にも及んでおり、週引けに向けて、散々売られたオセアニアも買い戻されていますね。

オセアニア通貨は相変わらず弱い地合い。
政策金利を引き上げる余地がないことから、わざわざ買う必要もない通貨となりつつあります。
買われるとしたら、材料不足&リスクオン要因でしょうか。
今週の火曜日はオーストラリアの政策金利がありまして、予想は「据え置き」。
前回はサプライズ的な利上げが入りましたが、今回はさすがになさそう。
NZドルに関しては以前から書いてきたとおり、利上げ余地なし&物価安定(高止まり)&テクニカルリセッション(二期連続GDPマイナス)の3点セットですから、中期的には慢性的に弱くなると思います。

続いて強い地合いで推移したのはスイスフラン
先々週、利上げを行なっており、現在は1.75%(25bp利上げ)。
ただ、弱くないだけであって、基本的には現状はレンジ通貨となりそうです。

同様に強い地合いを保ったのはユーロ
アメリカとは違い、あと1〜2回の利上げは最低でも見込まれている通貨ですから、こちらもめちゃくちゃ弱くなるというわけでもなさそう。
先週はHICP(物価指数)が発表され、予想5.6%に対して結果5.5%と若干弱い数字。
こちらも週引けにかけて売りが先行しました。

最後にカナダドルですが、先週はCPIが発表されました。
こちらは予想3.4%に対して結果も同様。
カナダの物価指数はかなり前から安定、というより低下傾向にありますから、当然利上げの予定もなく、強い展開は望めなそうです。

おっと、ポンドの振り返りを忘れていましたが、先週は完全にレンジ。
指標がなく、目に付く発言もなく。ということで、特記事項なしです。

先週の簡単な振り返りはこんな感じでしょうか。
そういえば、先週騒がれたワグネル(ウクライナ情勢)はどこへやら・・・。(笑)
よっぽど「材料不足」なのが分かります。

さて、今週の米指標祭りで相場は大きく動くでしょうか。
引き続き、今週の相場の展望を見ていきましょう。

ぷいらいおん

先週は予定通りGBP/NZDの買いで上手く取れました!

ごま先生

ただ、残念ながら週引けに戻ってきてしまったので、今週はまたポジションの取り直しですかね〜。

今週の相場分析

今週の重要経済指標

☆月曜日(7月3日)

※アメリカは短縮取引(翌日が独立記念日で祝日のため)

・8:50〜第2四半期日銀短観

・10:30〜住宅建設許可件数(オーストラリア)

・23:00〜ISM製造業景況指数【予想値:47.2、結果:46.0、前回値:46.9】

※↑発表後に作成

☆火曜日(7月4日)

※アメリカは「独立記念日」のため祝日休場

・13:30〜RBA政策金利&声明発表【予想値:据え置き、前回値:25bp利上げ】

☆水曜日(7月5日)

・27:00〜FOMC議事録公表(6.13-14開催分)

☆木曜日(7月6日)

・10:30〜貿易収支(オーストラリア)

・17:30〜建設業PMI(イギリス)

・21:15〜ADP全米雇用報告【予想値:24.0万人、前回値:27.8万人】

・21:30〜貿易収支(アメリカ、カナダ)、新規失業保険申請件数

・23:00〜ISM非製造業景況指数【予想値:51.3、前回値:50.3】

・23:00〜JOLTS求人

☆金曜日(7月7日)

・16:30〜ベイリーBOE総裁発言

・21:30〜雇用統計(アメリカ)
*非農業部門雇用者数【予想値:22.5万人、前回値:33.9万人】

*失業率【予想値:3.6%、前回値:3.7%】

・21:30〜雇用統計(カナダ)
*失業率【予想値:5.3%、前回値:5.2%】

・25:45〜ラガルドECB総裁発言

今週のトレード戦略

ドルは買い目線、売りではない

先週に引き続き、ドルに関しては「買い推奨」とします。
現在、ドル円の上昇が目に余りますが、はっきり言って「円が弱いだけ」です。

仮に、介入のような形でドル円が下落しても、円が強まっただけで、ドルが軟化するわけではないでしょうから、引き続きドルは買い目線で継続します。

USD/JPY(日足)

こちらはドル円の日足
本当にやることないです。
ただただ、「落ちてこんな〜」と毎日思う日々。

戦略も何も、何週間連続で書くねんって話ですが、買うなら137.500まで落ちてこないと、個人的には嫌ですね。
現状のレートでは売りも買いも、どちらもリスクが高いと思います。
まぁ、目先の上値余地は147円レベルでしょう。
ただ、そこまで強いレジスタンスではないので、そこをこなせば150円台の再来ですね。

正直、日銀は相当悩まされていると思います。
というのも、前回介入をしたときよりも、はるかに緩やかに上昇をしており、彼らがよく口にする「急激な変動」、「投機的な動き」ではないからです。
どう考えても日米の金利差による、いわばファンダメンタルズを反映した円安であり、介入するにしても、頻繁に行えば効力が薄まります。
介入は衝撃を伴ってこそであって、正味、市場参加者に「押し目♪」と思われたら色んな意味で「終わり」です。
だからこそ、そう簡単には介入はしてこないでしょうね。

さらに言えば、我が国の物価見通しは低下傾向にあり、利上げせずとも勝手に物価が戻る(落ち着く)という見通しですから、金利も引き上げて景気を引き締める必要もないのです。
要するに、円を買う理由が全く見つかりません。
現状、全部確認はしていませんが、円より弱い通貨はトルコリラくらいだと思います。(笑)
いや、冗談ではなくて、先進国でGDP世界3位を誇る我が国の円が、財政破綻を招いてるトルコのリラと同等の強さなんて、冷静にやばいです。
あ、たまたま調べたらルーブル(ロシア)円は円高傾向でした。
もはやそんな国たちの通貨と同じような強さというだけで悲しいです。

ドルインデックス(日足)

こちらはドルインデックス日足ですが、先週同様、レンジの範囲内で特記事項がないため、掲載のみとします。

米国債10年利回り(日足)

こちらは米国債10年利回りの日足。
ドルインデックスと違い、面白い位置まで来ました。

先週よりやや高い位置で推移し、現在、レジスタンス(3.892%)付近です。
もしここを上に抜けるようならば、かなり強いドル高と言っても良いでしょう。
移動平均線もしっかりと支えながらの上抜けとなりますから、ブラフ(騙し)でもない限り、ドル高トレンドの再来となる気がします。
前回のドル高トレンドは去年の10月ごろだったでしょうか。
ひたすら、ドルだけ買っておけば良い時期だったのを記憶しています。(笑)

以上より、今週も今までと目線は変わらず、ドルに関しては「買い」目線をキープします。

ごま先生

ただ、今週は米指標祭りウィークなので、正直どうなるかは分かりませんね。やや広い目線で見ています。

ぷいらいおん

「ドルだけ買っとけい相場」の再来は個人的には嬉しい☺︎

ドル買いの相手はオセアニアで。

AUD/USD(週足)

こちらは少し目線を広げて、オジドルの週足

短期的に見ると、安値を更新してから高値を更新し、結局戻ってきている状態。
短い足で見れば汚いので、少しここは広く見てみましょう。
すると、何の変哲もないドル高トレンドに見受けられます。

今週は火曜日にオーストラリア政策金利。
予想は据え置きですので、ネガティブサプライズとしては利下げしかないので、さすがに期待はできませんが、声明次第では豪ドル売りは入りやすいと予想。
実際に現状、豪ドルはNZドルよりも弱いです。

指標&声明が出てからでも間に合うと思いますが、目線としてはショートで考えておきたい。
下値余地は大いにあると思います。

NZD/USD(週足)

さて、こちらはNZドル週足
弱い地合いがずっと続いていますから、豪ドルとほぼ変わらずドル高方向へと舵を切りたい。

政策金利といった指標があるわけではありませんが、豪ドルとNZドルは一心同体なので、傾向は似ると思います。
時折、金利差を意識されて、通貨強弱が真逆になることもありますが、今週は気にする必要はないかと思います。

こちらも引き続きチャンスがあればドル買いで勝負したいと思います。

GBP/NZD(週足)

なお、先週の推し通貨として掲載したポンドNZですが、結局先週は陰線(十字陰線)。
ロングで運良く取れたものの、利が伸びませんでした。

上記のドル買いを狙いつつ、対欧州通貨も引き続き監視通貨です。
こちらならばロングですね。

ただ、若干上値の重さを感じています。
じっくり底堅い推移をしてもらって、ここぞという時にロングで入れるよう、見守る週となる気がします。

今週は米指標祭りですから、優先はドルストレートで。
チャンスがあれば、欧州通貨対オセアニアをガンガン買っていきたい。
そんな気持ちでいます。

それでは、今週も頑張っていきましょう!

ぷいらいおん

今週から2023年も折り返し!じっくり頑張っていきます!

ごま先生

もう下半期ですか、時間が経つのは早いですね〜。

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この記事を書いた人

本業は中高社会科教員の兼業FXトレーダー。某投資会社と契約し、現在プロップトレーダーとして真摯に相場と向き合っています。本業のスキルを活かし、教員らしく、分かりやすいように経済指標や世界情勢をお伝えします。愛称は「ごま先生」。「損益より値幅」がモットーです( ¯꒳ ¯ )ᐝ

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