トレーダーのみなさんこんにちは。
10月が始まって第2週となりました。
第2週といったらアメリカの消費者物価指数(CPI)です。2022年のCPIは、これまでのものよりもはるかに注目されており、米ドル円が一瞬で2円幅動くことなんて「ザラ」です。
このボラティリティーは、確かにトレーダーとしてはチャンスですよね。
ただ、FXの世界には「ピンチはチャンス、だがチャンスはピンチ」という言葉があります(by某ごまぷい)
僕たちが見る「含み益」は、逆ポジだったなら「含み損」であっただろうし、逆も然り。
「含み益」と「含み損」は表裏一体なのです。
どちらにせよ、その大きなボラティリティーが発生する契機となるCPIをはじめとした経済指標は、万全の準備が大事。
あらかじめ自分の中でシナリオを描き、ただ淡々とトレードすることが大事ですね。
この記事が、読者のトレーダーみなさんの一助となれたら嬉しいです。
この記事は週を通しての経済指標のスケジュールを日曜日に、平日の朝8時までに「ごまぷいの『おやすみ』短観」として、その日の振り返りコメントを、また、「ごまぷいトレードチェック」では、ごまぷい自身のトレード履歴を更新しております。
毎日朝、この記事に更新し続けますので、ぜひチェックしてくださいね!
では早速みていきましょう!
・・・とその前に、こちらもどうぞ!
月曜日(10月10日)
スケジュール
時刻 | 国 | 経済指標 | 注目度 |
26:35 | アメリカ | ブレイナードFRB副議長発言 | AA |
・日本が祝日で休場
・米国の債権市場が休場(多くの州で祝日、株式市場は通常通り)
・カナダが祝日で休場
ごまぷいの「おやすみ」短観
旅行中のため、更新しません。
ごまぷいトレードチェック
旅行中のため、更新しません。詳しくはtwitter(サブアカウントへ移行します)にて。
火曜日(10月11日)
スケジュール
時刻 | 国 | 経済指標 | 注目度 |
15:00 | イギリス | 雇用統計 | S |
25:00 | アメリカ | メスター;クリーブランド連銀総裁発言 | AA |
25:45 | スイス | ジョーダンSNB総裁発言 | AA |
26:00 | アメリカ | 3年債入札 | A |
27:35 | イギリス | ベイリーBOE総裁発言 | AA |
重要経済指標詳細
・15:00〜雇用統計(イギリス)
*失業率【予想値:3.7%、前回値:3.6%】※ILO基準
・失業保険申請件数【予想値:?、前回値:0.63万件】
《ロイター記事》
記事なし?
ごまぷいの「おやすみ」短観
旅行中のため、更新しません。
ごまぷいトレードチェック
旅行中のため、更新しません。詳しくはtwitter(サブアカウントへ移行します)にて。
水曜日(10月12日)
スケジュール
時刻 | 国 | 経済指標 | 注目度 |
15:00 | イギリス | 月次GDP | A |
21:30 | アメリカ | 生産者物価指数 | S |
22:30 | 欧州 | ラガルドECB総裁発言 | AA |
26:00 | アメリカ | 10年債入札 | A |
26:45 | アメリカ | バーFRB副議長発言 | A |
27:00 | アメリカ | FOMC議事録公表(9月分) | SS |
重要経済指標詳細
・21:30〜生産者物価指数(PPI)【予想値:8.4%、前回値:8.7%(前年比)】※「総合指数」
*コアPPI【予想値:7.3%、前回値:7.3%(前年比)】
《ロイター記事》
「米卸売物価、8月は前月比0.1%低下 高インフレ定着懸念緩和か」(2022.9.14)
・コア財価格の伸び拡大が一段落したことは、世界的にサプライチェーン圧力が緩和されるとともに、国内消費がサービスにシフトしたことが主因。
・「小売物価はPPIと同様にやや軟化する可能性が高い。依然として高水準ではあるが、予想外に強いとは言えないPPIを受け、FRBはやや安堵しているはずだ」
・「米インフレの根深い要因はモノの価格ではなく、サービス価格にある。労働市場の逼迫が続く限り、サービス価格は上昇し続けるだろう」
ごまぷいの「おやすみ」短観(執筆2:00時点)
本日の東京時間は緩やかなドル円の上昇により、全体的にドル高・円安の相場となりました。
午前9時には、以前9月に為替介入を行なった145.900付近をゆったりと突破。その後は利食いの値動きとなりましたが、ロンドン市場の17:00頃、再度高値を更新。NY時間まで引き続き強い動きに。
イギリスのポンドは本日もかなり荒い値動き。
15:00の月次GDPでは予想0.0%に対して結果は-0.3%と悪化。瞬間的にポンド円は160.95付近から160.48付近まで下落しましたが、すぐに復帰。
16:30頃、BOE報道官による「債券買い入れを予定通り14日に終了予定(買いオペ終了)」という発言を受け、相場は失望売り。ポンド円は160.100付近まで再度下落するも、またもドル円の値動きに釣られつつ急上昇。
さらに0時頃にはBOEが23億7500万ポンドの英国債を購入する報道。そのまま直近高値を超え、163円を突破する場面も見られました。
本日のメイン、生産者物価指数の結果は強弱が入り混じり、
・PPI:予想8.4%→結果8.5%
・コアPPI:予想7.3%→結果7.2%
となり、ドル円は146.63付近から146.79付近まで上昇、引き続き上昇を続け、現在147円手前まで迫ってきています。
一方、米国債10年利回りは小動き。ということは単純に円安による上昇だったと判断できます。
一応、目先の高値としては147.670付近、1998年8月の高値です。まさに以前、ドル売り・円買いの為替介入を行なったレート。
当時はそこから40円も円高が進みましたが・・・。
はっきり言って、同じ相場にはならないと思います。
1998年の円安はバブル崩壊した直後の、日本の景気を悲観しての円売りですが、2022年は話が違います。あくまで日米の金利差の問題。
とはいえ、では日本の景気は悪くないのか?と言えばそうでもなく、先日発表された日本の経常収支は赤字に転落しており、円安の影響をモロに受けていることがわかりました。
「円安は日本の経済にとってプラス」という時代はとうの昔に終わったのです。
円安ということは「円の価値が下がっていること、購買力が落ちていること」です。
米ドルに対してどころか、他通貨にすら負けており、絶賛戦争中のロシアルーブルにすら負けているくらいですから、いい加減、その昔の幻想は取り払わないと日本の未来は危ないと感じる今日この頃です。
147円を超えていくのも時間の問題です。
そんなことよりも、明日の消費者物価指数に注目しましょう。
明日の注目は総合指数ではなく「コアCPI」です。
依然として強い「コア」部分がインフレ鈍化を示すことができれば、ドル売り・株高の相場へと変貌するでしょう。
大変楽しみにしつつ、ノーポジションで迎えたいと思います。
ごまぷいトレードチェック
旅行中で更新ができず、大変申し訳ございません。
Twitter(サブアカウントへ移行します)では公開をしておりましたが、旅行中の決済を含めてアップデートします。
・AUD/CAD:建値0.87708(S)→0.86356(TP、135.2pips)※月曜日に決済
・AUD/CAD:建値0.87708(S)→0.86563(TP、114.5pips)※本日決済
・AUD/CHF:建値0.63064 (S)→0.62264(TP、80.0pips)※月曜日エントリー、本日決済
・AUD/CHF:建値0.63064(S)→0.62604(TP、46.1pips)※月曜日エントリー、本日決済
二つともリスクリワード2:1を取れてますので大満足のトレードとなりました!
旅行中に含み益がどんどん増えていく感覚、忘れられません(病気)。
とはいえ、月初から狙っていたトレードですから、正直に喜ばせてください。
本来ならもっと握っていたいところなのですが、明日にはCPIが控えており、すこし下落も落ち着いてきたところで利益を確定させました。
十分でしょう!
月次も大きく伸びました。先週の金でやられた分はまくりました(笑)
とにもかくにも、明日のCPI次第で今後(月後半)は決めていきたいと思います。
それではお疲れさまでした!また明日!
木曜日(10月13日)
スケジュール
時刻 | 国 | 経済指標 | 注目度 |
7:30 | アメリカ | ボウマンFRB理事発言 | A |
21:30 | アメリカ | 新規失業保険申請件数 | 消費者物価指数(CPI)A | SS
24:00 | アメリカ | 週間原油在庫 | A |
26:00 | アメリカ | 30年債入札 | A |
重要経済指標詳細
・21:30〜消費者物価指数(アメリカ)【予想値:8.1%、前回値:8.3%(前年比)】
*コアCPI【予想値:6.5%、前回値:6.3%】
《ロイター記事》
「米8月CPI 8.3%上昇、伸び鈍化も予想超え 家賃・食品が値上がり」(2022.9.13)
・これまで物価高騰の一因となっていた世界的な供給制約が和らいでいるにもかかわらず、インフレは高止まりしている。底堅い労働市場が賃金の上昇を支えていることもあり、インフレはピークに達していない可能性もある。
・CPIの伸びは6月に前年同月比9.1%上昇と、1981年11月以来約40年ぶりの大幅な伸びを記録しピークに達したものの、6カ月連続で8%を超えて推移している。
・ロヨラ・メリーマウント大学のSung Won Sohb金融・経済学教授は「賃金と住居費が引き続き今後のインフレの主要因となるだろう」とし、「短期的にインフレが大幅に緩和する様子は見られない」とした。
ごまぷいの「おやすみ」短観(執筆2:00時点)
本日の東京時間も相変わらず、そこまで大きな値動きはなく、まさに消費者物価指数待機相場でした。
そんな東京時間の沈黙を破ったのは、最近の相場かき乱し常習犯、イギリスでした。
20:30頃、突如として「英減税政策の一部廃止について」の可否が議論されるとの一部報道により、ポンドは大暴騰。
そりゃそうなります。新首相のトラスは、ただでさえ脆弱な財政状況にもかかわらず「減税」に舵を切ろうとしていたために、最近はポンド売りが行われていたわけですから、ちゃぶ台返しもいいとこです。
そんなかき乱しがあった1時間後、ついに消費者物価指数が発表されました。
結果は以下の通り。
・総合指数:予想8.1%→8.2%
・コア指数:予想6.5%→6.6%
全然インフレとまってなーーーい!!!
まさか、まさかでした。
さすがに個人的には落ち着くだろうと思っていたのは、完全に早計でした。
ドル円は一時147.15円付近まで上昇、その後さらに伸びていき、先日指摘した1998年8月の高値(147.670付近)に接近。
その後は利食いも大きく入り、現在は147.150付近で落ち着いています。
そう、ドル円が落ち着いたことにより「ドル売り・株高」の流れがきています。
確かに、押し目といえば押し目なのですが、どうも上げ方が強く、ちょっと身構えてしまうほどです。
ダウ平均株価が30400ドルを上抜けた時、相場の景色はガラッと変わるでしょう。
とはいえ、間違っていけないのはインフレは継続していること、そして今日のCPIの結果を受けて、来月の11月2日に開催されるFOMCでの利上げ幅は4会合連続「75bp」が優勢となりました。
これは見落とすわけにはいかないと思います。
2022年は結局ドル買いが正義。きっとそう振り返る年末になるだろうなんて思ってます。
明日以降は、株価の様子も見つつ、相変わらずドル高ポジを虎視眈々と狙い続けたいと思います。
ごまぷいトレードチェック
・NZD/USD:建値0.55504→0.55800(SL、-29.6pips)×2
・保有中
・AUD/CAD:建値0.86263(SL:0.86700、47.3pips)×2
CPI通過後、少しドル高を追ってみましたが残念ながら失敗。
少し流れが変わったのかな、なんて思います。
さて、次は何を狙おうか・・・。
個人的に、ポンドは今触りたくないです。
ヘッドライン相場ですので、正直やってられません。
今こんなに強いのも夢みたいです。
とりあえず距離を置きつつ、チャンスがあればレバを管理しつつ入るか・・・?
あと、ドルストレートもなんか嫌な感じです。
今日のCPIを真面目に受け止めれば、シンプルにドル高でいいと思うんですが・・・。
実際のところどうなんでしょうか。ちょっとこれに関しても様子見かなぁ。
強いていえばクロス円が再度上昇の兆しを見せています。
今まではドル高によってドルストが足を引っ張り、なかなか上げるに上げられなかったクロス円がようやく上げてきました。
でもクロス円上昇の牽引者、ドル円が一服してしまうと、これもなんかなぁという感想。
明日は金曜日ですから、少し緩めに相場を見てようと思います。
金曜日(10月14日
スケジュール
時刻 | 国 | 経済指標 | 注目度 |
10:30 | 中国 | 消費者・生産者物価指数 | A |
21:30 | アメリカ | 小売売上高 | S |
23:00 | アメリカ | ミシガン大消費者信頼感指数(速報値) | AA |
23:30 | アメリカ | クックFRB理事発言 | A |
重要経済指標詳細
・21:30〜小売売上高(アメリカ)【予想値:0.2%、前回値:0.3%(前月比)】
*コア小売売上高【予想値:-0.1%、前回値:0.4%(前月比)】
《ロイター記事》
「米小売売上高、8月は0.3%増 ガソリン安が消費下支え」(2022.9.16)
・「力強い雇用の伸びと名目所得の増加に支えられ、家計は消費を続けている」と指摘。「しかし、家計は高インフレという逆風に直面している。高インフレが大幅に緩和する兆しはまだない」
・「消費者は概して消費意欲があるが、多くの家計、特に低・中所得者層は物価上昇によってますます制約されている」
・米国自動車協会(AAA)によると、全米平均のガソリン小売価格は8月下旬に1ガロン=約3.82ドルに下がった。6月半ばには1ガロン=5ドル強となり、史上最高値を記録していた。15日の平均は1ガロン=3.698ドルとなった。
・コア小売売上高は、国内総生産(GDP)の個人消費部門と密接に関連している。2022年第2・四半期は堅調な個人消費と輸出の力強い伸びが、在庫積み増しペースの鈍化によるマイナス影響を抑えた。
・24:00〜ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)【予想値:58.7、前回値:59.5】
《ロイター記事》
「米ミシガン大消費者信頼感、9月は59.5に上昇 インフレ期待低下」(2022.9.16)
・米ミシガン大学が16日発表した9月の消費者信頼感指数(速報値)は59.5と市場予想の60.0を下回ったものの、前月の58.2から上昇した。また、ガソリン価格の下落を受け家計のインフレ期待が低下した。