この記事を書いた人
本業は現役中高一貫校の社会科教員、兼業FXトレーダーのごまぷいです。
大学院2年生からFXの世界へ。教員となってからは兼業FXトレーダーとして活動し、2022年4月は1200pipsを獲得。
「損益より値幅」をモットーに、デイ〜スイングスタイルで約30通貨弱を監視通貨としながら、年利20%を目安にトレードをしています。
学校の教員という職業のスキルを活かし、誰よりも分かりやすく、トレードに役立つファンダメンタルズ分析を発信するために当ブログができました。
当ブログは日々の「経済指標」を主眼としてファンダメンタルズ分析を行い、平日朝7時に「朝の10分で読む!本日の経済指標!」の記事を投稿して、読者のみなさまのトレードの一助となるよう頑張ります。
他にも、トレードに役立つ様々な記事を、カテゴライズ化したうえで投稿していきますので、ぜひご参考ください。
これからよろしくお願いします!一緒に世界情勢を学びましょう!
生徒の『ぷいらいおん』です!僕も一緒に学ばせてください!
なお、私は生粋のネコ好きなこともあり、トレードで得た利益や当ブログの収益の一部をNPO法人東京キャットガーディアン様へ保護猫支援として寄付しております。
ネコ好きのトレーダーさん、僕と一緒に保護猫支援をしませんか!?(当方はあくまで個人として支援しております。)
ブログを書くにあたって・・・(コロナショックを振り返る)
『ドル円相場 一時131円前半、20年ぶりの円安水準更新』
歴史的大円安
2022年4月28日23時、ドル円相場は日米の金利拡大や日銀のハト派姿勢を背景に1ドル131.25円をつけました。
2022年の安値(記事更新時)は1ドル113.47円ですから、既に18円ほど円安が進行したということになります。
そしてさらに、コロナショック真っ只中の2020年3月9日22時の安値101.18円からは、なんと30円も円安となったわけです。
コロナショックは暴落率銀メダル?
2020年3月は人類史上、歴史に残る1ヶ月となりました。
上述のとおり、当時「安全通貨」とされていた我が国の円が一方的に買われ、全面円高になったことはもちろんですが、ダウ平均株価の暴落が凄まじかったのです。
以下、NYダウ平均株価の暴落率を激しかったものから並べてみました。(筆者作成、2022年5月執筆現在)
先生!2020年のコロナショックの暴落が2日もランクインしてます!
そうです。2020年3月のコロナショックは、れっきとした、歴史に名を刻む大暴落なのです。
ちなみに1位の1987年10月19日は、香港を発端として発生した世界的大暴落、「ブラックマンデー」の日です。
そして3・4・6位を占めた1929年は、みなさんご存知の「世界恐慌」です。
「世界恐慌」は中学校の歴史の教科書にも載ってますね。
しかし、今回のコロナショックの暴落は実は、他の暴落とは一味違うのです・・・。
それは「サーキットブレイカー」の存在です。
つまり簡単に言えば、株価が凄まじい勢いで大暴落した時に「プツン」と取引を停止するということです。
「売りが売りを呼ぶ」とはよくいったもので、こうした暴落の際は「投げ売り」が相まってさらに売りが加速するものです。
サーキットブレイカーには、暴落した値幅(7%、13%、20%の3段階)に応じてそれぞれ対応が用意されています(「制限値幅」といいます)。
これが今回のコロナショックにおいて適用されたため、結果的に最大で13%弱の暴落で済みました。
もしサーキットブレイカーのシステムがなければ、ブラックマンデーをも凌駕する大暴落になった可能性があるとされています。
そんな凄い暴落だったのですね・・・。「落ちるナイフ」どころの騒ぎじゃない・・・。
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コロナショックからの立ち直り?
そんな歴史的大暴落から約2年(2022年5月執筆現在)、株価は無事に回復し、NYダウ平均株価は史上最高値、日経平均はバブル期の高値を超えるほどとなりました。
さらに主要国各国は次々と金融政策を「緩和」から「緊縮」へ転換をはじめています。
2022年5月第1週では、アメリカのFRBがコロナ以前の政策金利(下限金利)0.75%へ、イギリスのBOCも同様に、コロナ以前の水準より高い1.00%へ(3会合連続で利上げするのは初)、そしてオーストラリアのRBAは2010年以来の利上げ(0.35%へ)となりました。
その他、欧州(EU)も早くて2022年6月には利上げに踏み切る動きがあり、ニュージーランドやカナダも既に利上げの軌道に乗っています。
先生、日本がありません。
世の中、知らないことの方が幸せなこともあります。
一応書いておきましょう。日本は現状、「金融緩和」継続です。
ロシア、ウクライナ侵攻
そんなコロナショックからの回復の兆しを見せた2022年、ある問題が舞い込んできました。
ロシアのウクライナ侵攻です。
天然ガスの世界シェア1位を誇るロシアとの対立は、インフレーションの嵐に巻き起こすこととなりました。
特に、ロシアからの天然ガスを蜘蛛の巣のように配置されたパイプラインで、大量に輸入していたEUは大打撃です。
まして、EUは兼ねてから脱ロシア天然ガス依存を掲げており、再生可能エネルギー(太陽光や風力など)を利用した発電に力を入れてきたものの、全然効果があがらなかったタイミングでこの問題ですから、目も当てられません。
ウクライナの問題を受け、原油価格(先物)は1バレル(約159ℓ)130ドル手前まで高騰。2011年以来最高値となりました。
そういえば原油といえば、2020年4月下旬、先物価格が-40ドルほどをつけたことが話題となりました。
ちょっと待ってください。原油価格がマイナスってどういうことですか?
コロナのせいで世界的に経済活動が冷え込み、持っていれば「大損」なくらい余っていたということだね。
今こうして書いている間に振り返ってみると、ここ2年の原油価格の上昇幅も株と同じく凄まじかったですね。
これを受け、主要国の消費者物価指数(CPI)は大きな上昇を見せました。アメリカは前年比8.4%(2022.3月)、欧州は前年比7.5%(2022.4月)、イギリスは前年比6.7%(2022.3月)と、確かにインフレが起きていることが分かります。しかも、史上最大レベルの伸び率です。
前述の政策金利引き上げは「コロナショックからの立ち直り」を象徴したものであるのもそうですが、こうしたインフレへの対応でもあったわけです。
一方その頃日本は・・・
主要国各国がこぞって政策金利を上げる中、ひたすらゼロ金利を維持し、指値オペを実施してまでも金利上昇を抑制する日銀。
挙げ句の果てに、岸田政権の鈴木俊一財務省は「急激な為替変動は好ましくない」と牽制するも、黒田東彦日銀総裁の「全体として円安はプラス」という発言で一気に円安が進行するという始末。
これを受けて多くの業種から不満の声が上がっているようです。
不満の声があがるのはもう自明でしょう。資源の乏しい我が国は、資源を他国からの輸入に頼っているわけですから、円安だと困るのです。いくら円安が輸出に強い日本にとってプラスとはいえ(もはや、そんなひと昔前の高度経済成長期の日本でもないですが・・・)。
そしてさらに言えば、もはや「利権」と言わざるを得ない岸田政権の原油元売り業者への「補助金」。
日本には「トリガー条項」という立派なシステムが存在するのに、です。
岸田政権と日銀はこの世界的なインフレを「一時的」と踏んでいるようです。
売られ続ける私たちの「円」
我が国の「円」は長らく世界的に「安全通貨」として地位を確立してきました。それは
- 日本の国債は海外保有率が低く、自国内での消化が事実上可能であるということ。
- 世界最大の債権国であり、対外純資産は350兆円ほどあること。(2021.5月)
- 高度経済成長を経たことにより日本の外貨準備高は中国に次ぎ世界第2位で、2021年12月末時点で約1兆4,058億ドルに達していること。
などが理由です。
世界的にショッキングなことがあれば我が国の「円」が買われ、全面円高になるのがセオリーでした。
しかし、2022年のウクライナ問題で違和感を感じることになります。
円が全く買われないどころか、売られ続けたのです。
通貨安とは「その通貨の購買力が低い」ことを表します。つまり、我が国の「円」の価値・信用は低下し続けているのです。
僕たちの円が知らない間に・・・。
円がこんなにも売られている理由は、政策金利差だと言われていますが、正直それだけの問題とは思えません。
これが世界からの日本の経済・金融政策の評価ではないか、と思わざるを得ないと個人的に感じています。
当ブログを始めるにあたって・・・
そんな価値と信用が絶賛失墜中の「円」ですが、なんと、家計がこの「円」を預金している総額は1000兆円に上るということがわかりました。コロナ禍で消費が抑えられ、残高が積み上がったというのです。
日本の金融資産の50%以上は「預金」であり、なんにもせずに眠っているのです。
ここに、僕が筆をとった理由があります。
この世界には現在、たくさんの投資の仕方があります。人間だけでなく金も働かせることで資産を築く時代のはずです。
投資には例えば、国債、株式、商品(金-gold-など)などその他たくさんありますね。
それなのに、日本は現状ゼロ金利なのに、資産全てを銀行に預金し眠らせておくには、あまりにももったいなすぎます。
日本の金融リテラシーの低さ、投資に対する不信感はいつしか払拭しなければ、国全体として成長できません。
と偉そうにいいつつも僕がメインでしているFXは投機(ゼロサムゲーム)ですので、投資とは異なりますが、金を働かせるという点においては同じです。
僕と一緒に世界情勢を学びながら、確固たる資産を築きませんか!?
いまは金も働かせる時代なのです!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
これからどんどん役にたつような情報を発信していきますのでよろしくお願いします!